「波は取り放題なのに、怖かった」──人がいない海で、自分の実力不足を痛感した朝

サーフィンと生活

「今日は波が取り放題だ」と思った朝

今日は朝4時過ぎに起きて海へ向かった。

台風のうねりが入っていて、満潮なのに波が割れている。

サイズもそこそこある。

しかも、まだ早朝だったこともあり、海には誰もいなかった。

普段の湘南なら、人が多くて入れないようなピークにも今日は誰もいない。

波は取り放題だった。

だから最初は、「今日はかなり良い日かもしれない」と思っていた。

実際、いつもは入れないピークで波待ちをすることができた。

少し特別感もあった。

でも実際にその場所へ入ってみると、普段とはまったく違った。

波のパワーが、明らかに違った

今日はサイズだけを見ると、「ギリギリいけそう」に見える波だった。

でも実際に海へ入ると、かなりパワーが強かった。

台風のうねりで周期が長く、一発一発のエネルギーが重い。

しかもピーク付近は、いつも自分が入っている場所よりも波の力が圧倒的に強かった。

一本波に乗ったあと、沖へ戻ろうとして初めて危険を感じた。

何発も波を食らう。

ドルフィンスルーをして抜けようとした。

でも、そのドルフィンスルーすら弾かれる。

潜ったつもりなのに押し戻される。

板ごと持ち上げられる。

あの瞬間、

「あ、これはちょっと危ないかもしれない」

と思った。

「波に乗れるか」ではなく、「戻れるか」

サーフィンって、つい「波に乗れるかどうか」で考えてしまう。

でも今日、改めて思った。

本当に大事なのは、

“乗ったあと、ちゃんと戻れるか”

なんだと思う。

今日の自分は、完全に波へ置いていかれていた。

パドル力が足りない。

沖へ戻る力が足りない。

波待ち位置を維持する力も足りない。

しかも今日は海に一人だった。

誰かが近くにいる安心感もない。

それもあって、途中からかなり怖くなってきた。

「人がいない=安全」ではない

普段は混雑しているピークなのに、今日は誰もいなかった。

最初は「ラッキーだ」と思っていた。

でも途中から、

「そもそも、ここに入れる人しか入っていないのでは」

という感覚に変わっていった。

人がいない海って、自由な感じがする。

好きな場所へ行ける。

波も選び放題。

でも同時に、

“本当に自分の実力だけで成立する”

場所でもある。

今日はそこをかなり実感した。

海から上がって初めて気づいたこと

危険を感じたので、結局30分ほどで海から上がった。

正直、「もう少し入りたい気持ち」はあった。

でも今日は、それ以上粘るのは危険だと感じた。

そして海から上がって砂浜を歩いている時、改めて驚いた。

かなり左へ流されていた。

入った場所と、上がった場所がだいぶ違う。

台風うねりの時って、やっぱり流れが強い。

海の中にいる時は、意外と気づかない。

でも陸へ上がって初めて、

「思っていた以上に流されていたんだな」

と分かる。

今日は、それもかなり怖かった。

「怖いと思える」は、悪いことではない

昔の自分だったら、

「せっかく波が良いんだから」

「もっと頑張れたかもしれない」

と思って、無理をしていたかもしれない。

でも今日は違った。

危険を感じた。

今の自分のパドル力では厳しいと感じた。

だから上がった。

今振り返ると、この判断は悪くなかったと思っている。

サーフィンって、どうしても「攻める」文化がある。

もっと奥へ。

もっとサイズを。

もっと良い波を。

でも最近は、

“ちゃんと帰って来られること”

のほうが大事だと思うようになった。

今の自分の課題が、かなり見えた

今日の海で、自分の課題もかなりはっきりした。

まず、パドル力。

冬の間ほとんど海へ入れなかった影響もかなりあると思う。

あと、ボードも少し短すぎるのかもしれない。

波に置いていかれる感覚が何度かあった。

特に湘南って、そもそも波数が少ない。

だから、

  • テイクオフの早さ
  • パドルスピード
  • ポジション維持

がかなり重要になる。

今日みたいなパワーのある波だと、なおさらだった。

「危険を知ること」も、サーフィンの一部なんだと思う

今日は正直、楽しいだけのサーフィンではなかった。

怖かった。

焦った。

体力不足も痛感した。

でも同時に、

「今の自分に何が足りないのか」

を、かなりリアルに知れた日でもあった。

そして最近思う。

サーフィンって、単純に波に乗るスポーツではない。

海の怖さを知ること。

自分の限界を知ること。

引き際を知ること。

そういうものも全部含めて、波乗りなんだと思う。

今日は短時間で上がった。

でも、多分それで良かった。

また次、もっと安全に、もっと自然に波へ向かえるように。

今後も無理をせず、ちゃんと海と付き合っていこうと思う。

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