疲れて何も進まない日は、休むことも未来への投資になる

労働と現実

仕事から帰ってきたあと、「今日は少しでも未来につながる作業をしよう」と思うことがあります。

自分の仕事を育てるためのWeb制作。これから収入につながるかもしれないサイトの改善。調べておきたいことや、整理しておきたい企画。やりたいこと自体は、いくつもあります。

ところが、いざ机の前に座ってみると手が動きません。

疲れているのだから休めばいい。頭では分かっています。それでも、何も進めないまま一日を終えることに、どこか後ろめたさを感じてしまいます。

今日は、そんな「作業したいのに手がつかない日」について考えてみたいと思います。

やる気がないのではなく、短時間では進めにくい

手をつけられない理由を考えてみると、単純に怠けているわけではありませんでした。

今やりたい作業の多くは、数分や十数分では終わらないものです。

Webサイトの構成を見直したり、WordPressのテーマを移行したり、今後の運用方法を考えたりする作業には、それなりの集中力と時間が必要です。作業を始めれば、途中で止めずにある程度まとまったところまで進めたくなります。

反対に、短時間でできる細かな作業もあります。

しかし、そうした作業は優先順位が低く、今すぐ終わらせても大きな前進を感じられません。「今やるべきことではない」と分かっているため、わざわざ疲れた状態で取り組む気にもなれないのです。

大きな仕事には時間が足りず、小さな仕事には意味を感じられない。

その間に挟まれて、何も始められなくなっていました。

作業が止まるのには、構造的な理由もある

進めたいプロジェクトの一つに、サーフィンに関するWebサイトがあります。

新しい地域のサーフスポットを追加するため、掲載する場所のリストを作成しています。ただ、現在はサイト全体のWordPressテーマを変更する計画も進んでいます。

今の状態で大量の情報を追加すると、テーマ移行の際に修正や登録のやり直しが発生するかもしれません。そのため、リストを完成させても、すぐにはサイトに反映できない状態です。

こうした状況では、「リストを作る」という作業と、「実際にサイトを成長させる」という成果が分断されます。

作業をしても、目に見える変化が起こらない。

そのため、まとまった時間を確保して、テーマ移行も含めて一気に進めたいという気持ちが強くなります。

これはモチベーション不足というより、作業の順番がまだ整っていないことによる停滞です。

疲れている日は、判断する力も減っている

その日は、朝から飲食店で働いていました。

勤務中は普段と同じくらい動きましたが、仕事が終わった直後には、それほど強い疲れを感じていませんでした。ところが、家に帰り緊張がほどけると、少しずつ疲労感が出てきました。

仕事中は、身体が活動するための状態を保っています。

注文を確認し、人の動きを見て、次に何をすべきかを考え続けています。帰宅してその状態が解除されると、それまで気づかなかった疲れが表面に出てくることがあります。

そんな状態で、複雑なWeb制作の判断をしようとしても、手が動かないのは自然なことです。

作業には、手を動かす体力だけではなく、何から始めるかを選ぶ力が必要です。疲れている日は、その「選ぶ力」から先に消耗しているのかもしれません。

休むことを、何もしないことだと思っていた

翌日は、身体を使うアルバイトが予定されていました。

以前、ほとんど眠らないまま同じ仕事へ行き、ひどく消耗した経験があります。仕事が終わったあとも疲労が抜けず、しばらく何もできない状態になりました。

その経験を考えれば、本来は早く寝ることが最優先です。

それでも私は、「少しくらい未来につながる作業をしてから寝たい」と考えていました。

未来のために何かをすることは、パソコンに向かって成果物を作ることだけだと思っていたからです。

しかし、翌日の体力を守るために睡眠を確保することも、未来への投資です。

無理をして一時間作業した結果、翌日から数日間動けなくなるのであれば、その一時間は本当に前進だったのでしょうか。

反対に、今日は何も作らずに眠ったとしても、翌日きちんと働き、その後また自分の仕事に戻れるのであれば、休息は長い目で見て生産的な選択だったと言えます。

「今日は進めない」と決めることも管理の一つ

毎日少しずつ進めることは大切です。

ただし、すべての作業が細切れに向いているわけではありません。まとまった思考が必要な仕事は、十分な時間と体力がある日に進めた方が、結果的に効率が良いこともあります。

そんな日は、無理に作業を始める代わりに、次にやることを一行だけメモしておけば十分です。

「次回はテーマ移行の検討項目を整理する」

「新しい地域の情報は、移行手順を決めてから登録する」

それだけでも、プロジェクトを放置したことにはなりません。次に再開するときの入口を残しているからです。

休むことは、仕事を諦めることではありません。

今日は進めないと判断し、また動ける日に戻る準備をすることも、自分の仕事を長く続けるための管理です。

未来は、今日の成果だけで作られるわけではない

疲れているのに何もできない日は、自分だけが立ち止まっているように感じます。

しかし、未来は毎日の成果物だけで作られるわけではありません。

働いて生活を支えること。疲労に気づくこと。無理を繰り返さないこと。次に取り組むべき作業を見失わないこと。そして、必要なときに眠ること。

これらもすべて、未来を守る行動です。

何も作れなかった夜にも、意味はあります。

休むことで、明日の自分が動けるようになる。その積み重ねが、結果として一番遠くまで自分を運んでくれるのかもしれません。

この記事を読んで、何か感じるものはありましたか?
読んで何か感じるものがあったら、そっと「いいね」を押してもらえると嬉しいです。

関連記事

目次