最近、久しぶりに『ファイナルファンタジーXI』をやり直したくなっている。
現在進めているゲームのトロフィー収集が、そろそろ終わりそうだからだ。
これまで、少し空いた時間に起動するゲームとして別のタイトルを遊んでいた。しかし、そちらもすでにトロフィーをすべて取得し、やることがほとんどなくなった。
新しいゲームを探していた時、ふと頭に浮かんだのがFF11だった。
FF11は、リリースされた当時に毎日のように遊んでいたゲームだ。それなのに、物語を最後まで見届けることなく、途中でやめてしまった。
だから今になって、もう一度あの世界へ戻ってみたいと思っている。
当時のFF11は、気軽に遊べるゲームではなかった
FF11を始めた頃、オンラインゲームそのものが今ほど一般的ではなかった。
広大な世界を他のプレイヤーと一緒に冒険できることは、とても新鮮だった。街を歩くだけでも知らない人がいて、誰かが戦っている姿を眺めるだけでも、ゲームの世界が本当に存在しているように感じられた。
一方で、当時のFF11は一人で進めるには厳しいゲームでもあった。
レベルを上げるにはパーティを組む必要があり、仲間を集めるだけで時間がかかった。ようやくパーティが完成しても、数時間続けて遊ぶことが前提になる。
少しだけ遊んで終わる、というスタイルには向いていなかった。
ゲームを進めるには、自分の予定だけでなく、他人の都合にも合わせなければならない。
人との交流を楽しめる人には、それもFF11の魅力だったと思う。しかし私は、他人と長時間関わったり、自分の行動を相手に合わせたりすることがあまり得意ではなかった。
ゲームそのものは好きなのに、オンラインゲームとしての仕組みとは相性がよくなかった。
その結果、かなり夢中になって遊んだにもかかわらず、物語の途中で離れることになった。
今なら一人でも物語を進められるらしい
現在のFF11は、昔とはかなり遊び方が変わっているようだ。
フェイスと呼ばれる仲間を呼び出し、NPCとパーティを組んで戦える。以前は他のプレイヤーを集めなければ難しかった場面も、今はソロで進められる範囲が増えているらしい。
この変化は、私にとってかなり大きい。
人と一緒に遊ぶことを否定したいわけではない。ただ、疲れている時や短い空き時間に、誰かと予定を合わせるのは難しい。
今日は30分だけ進める。次の日は移動だけ済ませる。休みの日には少し長めに物語を進める。
そんな遊び方ができるなら、今の生活にも取り入れられるかもしれない。
昔のFF11は、ゲーム側が求める生活へ自分を合わせる必要があった。
今度は、自分の生活に合わせてFF11を遊んでみたい。
懐かしいだけではなく、未完了を回収したい
FF11に戻りたい理由は、単なる懐かしさだけではない。
もちろん、昔歩いた街やフィールドをもう一度見たい気持ちはある。音楽を聴けば、当時の記憶も戻ってくると思う。
しかし、それ以上に大きいのは、昔は最後まで進められなかった物語を、今の自分でもう一度確かめたいという気持ちだ。
途中でやめたゲームは、心のどこかに未完了のまま残る。
クリアしなかったことをずっと後悔していたわけではない。それでも、もう一度遊べる環境が整ったと知ると、「今なら続きを見られるかもしれない」と思う。
若い頃にできなかったことを、年齢を重ねてからやり直す。
それは過去へ戻ることではなく、過去に残してきたものを、現在の自分が受け取りに行くことなのかもしれない。
FF11は完全なスキマ時間ゲームではない
ただし、FF11をスマートフォンのゲームのように、5分だけ起動して終えるのは難しいだろう。
移動にも時間がかかる。アイテムの整理や装備の確認も必要になる。昔のゲームらしい操作方法や画面構成に、再び慣れる時間も必要だと思う。
ミッションを進めるには、攻略情報を調べることもあるだろう。
そのため、完全なスキマ時間ゲームというよりは、30分から1時間ほどの時間を使い、少しずつ前へ進める長期的なゲームになりそうだ。
レベルを一つ上げる。
新しいフェイスを仲間にする。
ミッションを一段階進める。
次の街まで移動して終わる。
そうした小さな積み重ねを楽しむゲームとして考えると、今の自分には合っている気がする。
大型プロジェクトにしないことが大切
私はゲームを始めると、効率や達成率が気になりやすい。
トロフィーがあれば全部集めたくなる。強い装備があれば、入手方法を調べて取りに行きたくなる。
しかしFF11まで「完全攻略しなければならないゲーム」にしてしまうと、楽しみではなく新しい仕事になってしまう。
だから今回は、期限を決めない。
短期間で追いつこうとしない。最強装備を急いで集めない。エンドコンテンツを目標にしない。
まずは昔見られなかった物語を、自分のペースで進める。
仕事や制作を始める前には起動せず、その日の作業が終わった後や、アルバイトから帰宅した後の軽い時間に遊ぶ。
最初は1か月だけ再開し、現在の生活に本当に合うかを確かめるくらいでよいと思う。
昔は、FF11を遊ぶために生活を合わせていた。
今度は、今の生活を守りながら、少しずつヴァナ・ディールを歩いてみたい。
あの頃に終わらなかった冒険を、今の自分ならどこまで進められるのか。
そう考えると、久しぶりの再開が少し楽しみになってきた。