9月16日の午前2時29分、CursorのUsage画面を開くと、Other Modelsが97%まで進んでいた。次のリセットは10月10日。まだ26日残っている。
4日前の私は「Ultraには上げない」と考えていた。執筆量は毎日同じではないし、日常作業をGrokへ寄せれば節約できる。足りない分はオンデマンドで補えばいい。その判断は、わずか数日で揺れた。
残り3%という数字だけに驚いたわけではない。これからやりたい仕事を並べたとき、消費の山が終わりかけているどころか、まだ途中だと気づいたからだ。
4日前は、Ultraに上げないと決めていた

利用枠がリセットされた直後、私はOther Modelsを1日で37%使った。主な用途は、GPT系モデルでの記事執筆だった。それでも、その日は特別に多く使っただけかもしれないと思った。
そこで、軽い日常作業はGrok、文章はGPT、危険度の高い改修は強いモデルへ切り替える運用を試すことにした。大きな契約変更をする前に、まず使い分けで収まるか見たかった。
その時点でUltraを見送った経緯は、次の記事に残している。
ところが4日後、Other Modelsは97%になった。「あの日だけ多かった」という最初の仮説は、かなり怪しくなった。
公開日が来ても、開発の山は終わらない

当初は、進めているサイトリニューアルを公開すれば、モデル消費も落ち着くと考えていた。着手から公開予定日までは51日。ここまで来たのだから、もうすぐ大きな山を越えるように見えた。
けれど、公開後にはメール配信や収益導線の整備がある。続いて、別のサーフィンサイトではWordPressテーマを段階的に入れ替え、波予報を日付ごとの記事から固定URLへ変える大きな改修も残っている。既存コラムの予約在庫も補充したい。
一つ終われば休めるのではなく、次の作業へつながっていた。残りをざっくり見積もると、あと2か月ほどはAIを強く使う可能性が高い。
Cursorにしてから、AIとの間でプロンプトや結果をコピーする手間は減った。その分、仕事は速く進む。ただし、同じ場所で開発も執筆も行うので、速く進んだ仕事がそのままモデル利用量になる。摩擦が減ることと、消費が減ることは別だった。
140ドルをどこへ使うかで見え方が変わった

最初は「Ultraは高い」とだけ見ていた。だが、すでに使っているプランとの差額で考えると、私の画面では約140ドルだった。
その時点の表示をもとに計算すると、Ultraへ上げた場合、Other Modelsの利用枠は約330ドル分増える。一方、同じ140ドルをオンデマンドに使えば、追加できるのは140ドル分だ。
料金や利用枠は変更される可能性があり、契約状況でも違う。誰にとってもUltraが得だという話ではない。ただ、今後も確実に使う私にとっては、「高い上位プラン」と「必要分の追加課金」ではなく、同じ追加予算をどちらへ置くかという比較になった。
同じ97%を見た未明は、まだ契約変更のボタンを押していなかった。その夜の迷いと、モデルの使い分けは次の記事に残している。
問題は枠が足りるかだけではなかった。「この相談は高いモデルを使ってよいか」と考えるたび、作業へ入る前に小さくブレーキがかかっていた。
安いモデルへ寄せれば解決するわけでもなかった

節約のために、すべてを軽いモデルへ替える案も試した。だが、記事執筆ではGPT-5.6の推論設定を一段下げると、はっきり品質が落ちた。結局、書き直しには強い設定を使うことになった。
一方、デイリーノートはGrokを使い、口調ルールを調整した。こちらはうまくいき始めている。
役割分担には意味がある。ただ、短い報告のたびに最安のモデルへ替え、また戻すような運用は、金額より切り替えの手間が大きい。モデル枠を節約するために集中力を細かく削ってしまえば、私には本末転倒だった。
「前の判断が間違い」ではなく、条件が変わった

午前2時52分の時点では、まだUltraへの変更を確定していなかった。高い契約を未明の勢いだけで決めたくなかったからだ。それでも、気持ちはかなりUltraへ傾いていた。
そして同じ日の昼、私は実際にUltraへアップグレードした。
4日前の判断が間違っていたとは思わない。37%の時点では、使い分けで収まるか試す意味があった。その後97%まで使い、残っている仕事量も見直したから、条件が変わった。
Ultraで本当に作業のブレーキが消えるのか。枠が増えた安心から、逆に使いすぎるのか。大きな改修が一段落したあとも必要なのか。まだ分からない。
今決めたのは、ずっとUltraを使い続けることではない。開発と執筆が重なるこの時期に、残量を気にして手を止める時間を減らすことだ。
道具の契約も、永続的な正解ではなく、仕事の季節に合わせて見直せばいい。次のリセットまで使ってみて、また実際の記録から判断したい。


