モンスターを1日2〜3本飲む生活で気づいた、エナジードリンクが担っていた3つの役割

労働と現実

最近、モンスターエナジーを飲む本数が増えている。

以前は1日1本ほどだったはずが、いつの間にか2本が通常になり、3本飲む日も珍しくなくなった。自分でも多いとは感じている。それでも減らせないのは、ただ味が好きだからでも、何となく習慣になったからでもない。

いまの私にとってモンスターは、生活の異なる場面で必要になる「三つの機能」を担っているからだ。

深夜の作業時間を延ばすための1本

Webサイトの制作や自分のプロジェクトは、集中が始まるまでに時間がかかる一方、一度エンジンがかかると一気に進めたくなる。

ようやく作業の全体像が見え、次に何をすればよいかも明確になったところで眠気が来ると、そこで終えるのが惜しく感じる。翌日に再開すればよいと頭では分かっていても、同じ集中状態へ戻れる保証はない。

そんなとき、モンスターを飲めば、もう少しだけ作業を続けられる。

その「もう少し」で設計が固まったり、長く止まっていた作業が大きく前進したりすることもある。だから深夜の1本には、単なる眠気覚まし以上の価値を感じてしまう。

朝の自分を起動するための1本

もう一つは、朝の活動を始めるためのモンスターだ。

目は覚めていても、頭と身体がまだ活動へ切り替わっていないことがある。仕事へ行く日も、自分の作業を進めたい日も、動き始めるには最初の勢いが必要になる。

冷蔵庫から缶を取り出し、プルタブを開ける。あの音が「これから動く」という合図になっている。

つまり、朝のモンスターは眠気を消す飲み物というより、活動開始のスイッチに近い。

深夜に飲んだ翌朝ほど、起動のための1本が必要になる。ここには少し皮肉な循環がある。前夜の活動時間を延ばすために飲み、その影響を抱えた翌朝を動かすために、また飲むことになる。

昼の失速から戻るための1本

朝から活動していると、昼過ぎに急激な疲労が来ることがある。

複数の仕事と、自分で進めたいWebサイトの作業。どちらも手放したくないが、身体が使える時間と、やりたいことの量は必ずしも一致しない。

そこで登場するのが、昼の再起動としての3本目だ。

深夜の延長、朝の起動、昼の再起動。

こうして並べると、本数が増えた理由が見えてくる。私は単にモンスターをたくさん飲んでいるのではない。一つの飲料に、生活を異なる時間帯で動かす三つの役割を背負わせていたのだ。

3本飲めば、カフェインは約426mgになる

感覚だけでなく、数字にも置き換えてみた。

通常のモンスターエナジーには、100ml当たり40mgのカフェインが含まれている。355ml缶なら1本約142mg、2本で約284mg、3本では約426mgになる。モンスターエナジー公式サイト

健康な成人について広く使われている目安は1日400mgまでだが、これは誰にとっても安全を保証する境界線ではない。カフェインへの感受性や代謝には個人差がある。食品安全委員会

3本飲めば、その目安を超える。

さらに、カフェインの問題は一日の合計量だけではない。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、カフェインの半減期には個人差があり、夕方以降の摂取が入眠や睡眠の深さへ影響する可能性が示されている。厚生労働省

深夜に飲んで朝にも飲む生活では、日付が変わったから摂取量がリセットされたとは考えにくい。暦日ではなく、直近24時間で捉えたほうが実態に合っている。

覚醒は、回復と同じではなかった

モンスターを飲むと、頭は動き始める。眠気が弱まり、もう一度パソコンへ向かえることもある。

しかし、覚醒したからといって、身体の疲労まで消えたわけではない。

先日、モンスターを飲んで作業を再開できたものの、しばらくすると座っていること自体がつらくなった。頭は「まだできる」と感じていても、身体には活動を続ける余力が残っていなかった。

モンスターは、なくなったエネルギーを補充する飲み物というより、残っている力を一時的に動員しやすくする飲み物なのかもしれない。

そう考えると、3本目が必要になる日は、刺激が足りないのではなく、予定している活動量が回復できる容量を超えている可能性がある。

問題は本数だけではなく、背負わせている役割だった

だからといって、モンスターを一方的に悪者にはしたくない。

実際、モンスターに助けられて進められた仕事はある。始められなかった活動を始められた日もある。その効果を無視して「もう飲まない」と決めても、深夜・朝・昼に必要としている三つの機能が残っていれば、いずれ元へ戻るだろう。

見直すべきなのは、飲む意志の弱さではなく、一つの飲料にいくつもの役割を任せている生活の構造なのだと思う。

当面は、355ml缶を直近24時間で2本までとする。これは絶対的な安全基準ではなく、3本が日常になる流れを止めるための管理ラインだ。

そして3本目が欲しくなったときは、「もう一本飲めば動ける」と考える前に、今の活動計画が身体の回復容量を超えていないかを確認する。

モンスターの本数は、単なる飲料の記録ではない。

いまの生活が、自分の身体からどれだけ前借りして成り立っているのか。それを教えてくれる、一つの指標なのだと思う。

この記事を読んで、何か感じるものはありましたか?
読んで何か感じるものがあったら、そっと「いいね」を押してもらえると嬉しいです。

関連記事

目次