今日は、一日の予定を気にせずサーフィンができる、久しぶりの休日だった。
前日の予報では波があり、波予報のスコアも50点台になっていた。すごく良いコンディションではなくても、時間を選べば十分に楽しめるかもしれない。そんな期待を持って、朝の海へ行ける可能性を残していた。
ところが、一度目を覚ましたあとに再び眠り、次に起きたのは午前10時半ごろだった。
少し遅くなってしまったが、予報を見るかぎり、まだサーフィンはできそうだった。前日の疲れや身体の痛みは残っていたものの、画面の数字だけで諦めるのではなく、まずは実際の海を見てみようと思った。
波予報は50点台、目の前の海は40点台
海へ着くと、予報から想像していた状態とは少し違っていた。
すでにオンショアが吹き、波の面は乱れていた。沖には白波が多く、波はまとまりを失っている。ゲッティングアウトにも体力を使いそうで、海にはサーファーが一人もいなかった。
波予報に表示されていたスコアは50点台だった。
50点台と聞けば、「すごく良くはないけれど、入ればそれなりに楽しめる状態」を想像する人が多いと思う。しかし、目の前の海を自分の感覚で採点するなら、40点台が妥当だった。
波そのものはあるので、サーフィンができないわけではない。それでも、着替えて沖へ出て、一本の波をつかむために使う体力まで考えると、積極的に入りたいと思える状態ではなかった。
別のポイントなら状況が違った可能性もある。しかし、その日に使える移動手段や身体の状態を考えると、無理に場所を変えてまで入る条件でもなかった。
そこで、この日はサーフィンを見送ることにした。
オンショアは「面が悪くなる」だけではない
今回の予報と現地の差から見えてきたのは、オンショアの影響を点数へ反映する難しさだった。
オンショアというと、単純に「風で波の面が少し荒れる状態」として扱われやすい。しかし、実際の海では複数の悪化が同時に起きる。
波の面が乱れ、形が崩れ、白波が増える。うねりのまとまりがなくなり、テイクオフする場所も定めにくくなる。沖へ出るために使う体力が増え、ようやく沖へ着いても、乗りやすい波が来るとは限らない。
つまり、オンショアは「波に乗ったときの気持ちよさ」を少し下げるだけの要素ではない。
沖へ出られるか、乗れる波を見つけられるか、使った体力に見合う時間を過ごせるか。そのすべてに影響し、最終的には「今日は海へ入るか」という判断そのものを変える。
風向きがオンショアだから一律に数点を引く、という単純な考え方では、実際の厳しさを表現しきれないのかもしれない。
風が強くなるほど、面の乱れや白波、ゲッティングアウトの難度が重なっていく。風向きと風速の組み合わせによって、減点を段階的に強める必要がありそうだ。
予報の点数は「海へ入れ」という命令ではない
今回は、波予報を確認して海まで行き、結果的にはサーフィンをしなかった。
表面だけを見れば、予報が外れ、移動時間を使ってしまった一日に見えるかもしれない。
けれど、波予報の役割は、画面に表示された数字だけで入水を決めることではないと思う。
予報は、海を見に行く価値がありそうな時間帯を絞るための判断材料だ。最後は現地の波、自分の身体、その日に使える移動手段、その後の予定まで含めて決めることになる。
50点台と表示されていても、目の前の海が40点台だと感じたなら、自分の感覚を優先してよい。
それは予報に従わなかったのではない。予報を入口として海へ行き、現地で得た情報を加えて判断を更新したということだ。
サーフィンを見送った日にもデータは残る
この日は波に乗れなかったが、何も得られなかったわけではない。
予報では50点台、現地の感覚では40点台。その約10点の差が、オンショアの影響を見直す必要性を教えてくれた。
もちろん、一度の観測だけで判断基準を大きく変えることはできない。別の日には、同じ程度のオンショアでも地形やうねりの向きによって、十分に楽しめる可能性がある。
だから今回の経験は、結論ではなく仮説として残しておく。
今後は予報の点数と現地で感じた点数だけでなく、風向き、風速、白波の量、波のまとまり、沖へ出る難度、実際に海へ入っている人数なども一緒に見ていきたい。
同じような条件の日を比較すれば、単なる印象ではなく、どの程度のオンショアから急激にコンディションが悪化するのかが見えてくるはずだ。
完璧な予報より、納得できる判断を
自然を相手にする以上、波の状態を完全に当て続けることは難しい。
予報を確認した時点では良くても、海へ着くまでに風が強くなることもある。潮の動きや地形によって、同じ時間でもポイントごとに状況が変わる。
それでも、「なぜこの点数なのか」「実際には何が違ったのか」を一つずつ照合すれば、予報の読み方は少しずつ現実に近づいていく。
今日はサーフィンができなかった。
けれど、海へ行き、自分の目で確かめたからこそ、予報と現実の間にある約10点の差に気づけた。
サーフィンを見送った日は、何も起きなかった日ではない。その日にしか取れない情報があり、次に海へ行くときの判断材料が増えている。
大切なのは、予報の点数に従うことではなく、その点数を使って、自分が納得できる判断へたどり着くことなのだと思う。