クール・メンソール12mgで本数は減った。それでも「改善」と言い切れない理由

感情と言葉

最近、吸っているタバコをクール・メンソール8mgから、クール・メンソール12mgへ変えた。

もっと強い刺激が欲しかったわけではない。8mgを吸っていた頃、一度では収まらず、続けてもう一本吸うことが増えていたからだ。

それなら、一本当たりの満足感が強い12mgにすれば、連続喫煙を減らせるのではないか。

実際、クール・メンソール12mgへ変えてから、続けて二本、三本と吸うことは明らかに減った。本数だけを見れば、狙いどおりの変化だった。

ところが、しばらく吸わなかった後の一本で、頭がクラクラすることが増えた。

そこで初めて、「本数が減った」という結果だけでは、本当に改善したのか判断できないことに気づいた。

12mgにして連続喫煙は減った

クール・メンソール8mgを吸っていたときは、一本吸っても何かが足りないように感じることがあった。

その感覚を埋めるように、続けてもう一本吸う。すると、最初は何ともなかったのに、何本か重ねたところで頭がクラクラすることがあった。

12mgへ変えてからは、一本吸えば、そこで止まりやすくなった。

「弱いタバコを何本も吸うより、強いタバコを一本だけ吸うほうがよいのではないか」

そう考えたのは、自分なりに喫煙量を管理しようとした結果だった。単純に強いタバコを好んで選んだわけではない。

しかし、クール・メンソール12mgには別の問題があった。

時間を空けた後の一本が強すぎる

12mgでは連続喫煙が減った一方で、長時間吸わなかった後の一本でクラクラすることが増えた。

8mgでは何本か続けて吸った結果として起きていたことが、12mgでは一本だけでも起きる。

感じている症状は似ていても、そこへ至る経路が違う。

8mgは一本当たりでは軽く感じても、それを本数で補ってしまう。12mgは本数を抑えやすい代わりに、一本当たりでは自分に強すぎる可能性がある。

ここで見えてきたのは、「何本吸ったか」と「身体への負担が減ったか」は、必ずしも同じではないということだった。

「減った」と「改善した」は同じではない

本数は分かりやすい数字だ。

昨日は10本だった。今日は7本だった。それなら、今日は少し改善したように見える。

けれど、その7本が以前より強く、吸うたびにクラクラしているのなら、本数が減ったことだけを素直に喜んでよいのか分からない。

反対に、軽いタバコを選んでも、満足できずに何本も続けて吸えば、結果的な負担は大きくなるかもしれない。

私は「何mgなら、無理なく本数を減らせるか」を調整していた。

しかし実際に起きていたのは、負担が減ったのではなく、負担の現れ方が変わっただけだったのかもしれない。

強さを上げれば、負担が一本に集中する。強さを下げれば、本数へ分散する。

銘柄を変えて問題を解決しているつもりが、同じ問題を別の形へ移していただけだった。

マールボロ・メンソール12を代替候補に考えた

クール・メンソール12mgには、もう一つ不便な点がある。扱っていないコンビニが多く、必要なときに見つからないことがあるのだ。

そこで、10mg以上のメンソール銘柄を比較し、入手しやすい代替候補としてマールボロ・メンソール12を考えた。

これは一見すると、単純な買い物の問題に見える。

しかし考えてみると、私は「どこなら買えるか」を調べながら、現在の喫煙を続けやすくする環境を整えようとしていたことになる。

マールボロ・メンソール12へ変えて入手性が上がれば、探す手間は減る。その一方で、クール・メンソール12mgが見つからないことで自然に生まれていた、吸わない時間もなくなる。

便利になることが、そのまま自分にとって良いこととは限らない。

銘柄を選んでいたつもりだったが、実際には「この先も吸い続けやすい状態をどう作るか」を考えていたのだと思う。

タバコに任せていた役割

連続喫煙を減らしたいなら、なぜ次の一本へ手が伸びるのかも考える必要がある。

タバコは、単にニコチンを摂取するためだけのものではない。

作業の区切りになり、気持ちを切り替える時間になり、次の行動を始めるスイッチにもなる。疲れたときには、その場から一度離れるための理由にもなる。

一本を強くすれば、ニコチンの面では次の一本を抑えられるかもしれない。しかし、タバコに任せているこれらの役割まで消えるわけではない。

だから、「クールとマールボロのどちらがよいか」「何mgがちょうどよいか」という比較だけでは、答えにたどり着けないのだと思う。

選んでいたのは銘柄ではなく、依存の形だった

クール・メンソール8mgでは連続して吸ってしまう。クール・メンソール12mgでは、一本が強すぎるように感じる。

その中間に、自分にとって都合のよい銘柄があるのかもしれない。マールボロ・メンソール12なら、入手性の問題は解消できるかもしれない。

けれど、それを探し続けることが、本当の解決へつながるとは限らない。

私は、無理なく吸い続けられる設定を探していた。

今回見えてきたのは、そもそも「無理なく吸い続けられる設定」が存在するのか、という疑問だった。

これは、クールとマールボロのどちらを選ぶかという話ではない。

自分はタバコに何を求め、どのような状態をタバコによって維持しようとしているのか。その構造を見直す話だったのだと思う。

銘柄を比較するより、少し答えにくい問いである。

それでも今の自分には、入手しやすい次の銘柄を探すことより、この問いから目をそらさないことのほうが大切なのかもしれない。

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