Cursor Projectsを読んだ朝、長文チャットの固まりは直っていなかった

AIとWeb制作

朝、届いていたのは、CursorのProjectsが使えるようになった、という案内だった。

開く前に、頭の中では別のことが先に動いていた。同じスレッドで長い話を続けていると、Cursorがメモリエラーで固まる。その感覚は、もう自分の中ではほぼ確信になっていた。だからメールを見た瞬間に知りたかったのは、新機能の一覧より、これでその固まりが直るのか、だった。

問いも、一つにまとまっていなかった。「具体的に、何ができるようになったのか」。そして「長文のまま進めると固まると思うのだが、それは対象なのか」。便利になった話と、不具合が残っている話を、同じメールに聞いてしまっていた。

直ったのだと思いたかった

直ったのではないかと、朝の画面を見ている

数日前、Cursorが落ちたあとにログを見た。PC全体のメモリは余っていた。膨らんでいたのはプロセス一つで、長いチャットを朝から続けていた時間と重なっていた。そのときの見立ては、まだ仮説のままだ。

落ちた直後に、何を見て、どこまでしか分からなかったかは、以前の記事に書いている。

あの記事の時点では、対策として「タスクが変わったらチャットを新しく開く」と置いていた。一方で、毎日の記録と相談は、一つのスレッドにまとめた方が自分には合う、とも書いていた。

その一本化を選んだときの迷いは、こちらに残している。

便利にしたい形と、軽くしたい形が、すでに逆を向いていた。そこへ新機能の案内が来たので、長いスレッドを公式がなんとかしてくれたのではないか、と期待してしまった。期待というより、確認したかった、の方が近い。固まると思っている、と自分で書きながら、案内のどこかに「それは別の話です」と書いてないかを見にいった。

案内に書いてあったのは、別の置き場所だった

画面の外に、ファイルとして置かれた記録

読んだ範囲では、Projectsはベータで、Cursor 3.21.9以降から使える、という案内だった。この朝の時点では、自分の画面で使い始めたわけではない。メールの説明を読んだだけだ。

できるようになる、と書いてあったのは、こういうことだった。

タスクのたびにチャットを新しく作る代わりに、一つのProjectを長く置ける。左のAgents Windowから、GitHubのリポジトリとモデルを選んで作る。相手はコーディネーターで、自分ではコードを書かない。計画を立て、実装とテストは別のエージェントに渡す。本体はクラウドのマシンで動くので、ノートPCを閉じても作業は続く。手元で動かしたいときだけ、ローカルのエージェントを起動する。

記憶の置き場所も、チャットの全文ではなかった。調べたこと、テストの手順、作業の好みを、Projectの中のファイルに残し、次のエージェントが同じファイルを読む。頼むと、Slackのチャンネルや、決めた時刻、PRやCIを見て、こちらが打たなくても動き出す、とも書いてあった。向いているのは、PRが何度も続く機能や、移行や、留守中に見ていてほしい作業だ。

ここまで読んで、できること自体は分かった。ただ、朝に知りたかったこととは、ずれていた。

固まる問題は、案内の対象外だった

長いチャットのまま、画面が止まったノートPC

長いスレッドがメモリエラーで固まる件は、この案内では直ったと書かれていなかった。

公式が「ひとつのスレッドを何か月も」と言っているのは、コーディネーターとのチャットの話だった。そのチャットも通常のコンテキストで、満杯に近づくと古い部分を自動で要約して続ける、という説明がフォーラム側にはあった。実装の重いやりとりは別のエージェントに渡し、長く残す知識はファイルに置く。画面側が長い履歴を抱えたまま固まる現象が解消された、という記述は見つからなかった。

だから、今開いているデイリーのスレをこのまま長くしても、同じリスクは残る、という読みになった。Projectsへ移したから画面が軽くなる、とは書いていない。

もう一つ、自分の使い方にそのまま乗らない点があった。毎日のノートを置いている保管場所は、Gitの対象外だ。ProjectsはGitHubのリポジトリを選んで作る。記録の本体がリポジトリに入っていないなら、そのProjectには乗らない。

この時点では、まだ試していない。案内を読んで、自分の固まりと突き合わせただけだ。実際にProjectを一つ作って、同じ作業が軽くなるのかは、見ていない。

ファイルに残す、は以前からやっていた

チャットの外に残してある議事録の束

案内を読みながら、少し既視感があった。長く残したいことを、チャットの中に置き続けない。それは、自分でもすでにやっている。

会話が数日にまたがると、全文のままではあとから読めなくなる。そこで、時系列と、決めたことと、まだ分からないことを分けて、Obsidian用の議事録にしている。

その整え方は、以前の記事に書いている。

Projectsが言っている「記憶はチャットではなくファイル」は、その運用に近い。近いけれど、同じではない。議事録は、自分が読み返すために整えている。Projectsのファイルは、次のエージェントが作業を続けるために残す、と書いてある。誰のためのファイルかが違う。

それに、デイリーのスレを短くする解決にはなっていない。相談と記録を一つの流れに置いておきたい、という前の判断は、今朝のメールでは更新されていない。更新されていないのに、その一本のスレがメモリを抱え続ける、という不具合の方も残っている。

まだ、どちらにも寄せていない

まだどちらにも寄せていない、二つのノート

今朝分かったのは、期待していた修理ではなかった、ということまでだ。

長文で固まる原因が、会話履歴なのか、未処理の差分なのか、索引なのかは、前にログを見たときから、まだ切れていない。Projectsを開発の側だけに使うと、デイリーのスレが軽くなるのかも不明だ。軽くするためにデイリーを短く切ると、今度は「考えるための一本」がまた分割される。その分割を、以前は自分でやめた。

次に試すなら、開発の作業だけProjectに置いてみて、デイリーのスレは今までどおり、長くなりすぎる前に区切る。それが、案内を読んだあとに浮かんだ案だ。まだ一度も動かしていない。動かしてから、軽くなったのか、引き継ぎが面倒になったのかを見たい。

メールは、できるようになったことの一覧だった。固まりが消えた通知ではなかった。そこを混ぜて読まなくてよかった、という感じが、今朝の終わりに残っている。

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「しゃとん’s EYE」を書いています。Web制作の仕事をしながら、生活の途中で感じたことと、ELDEN RING NIGHTREIGNのソロ攻略を記録しています。海と、深夜に考えごとをする時間が好きです。

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