前日の夜10時に眠り、朝6時に起きた。睡眠時間は8時間。起きたときの体調は比較的よく、筋肉痛が少し残っている程度だった。
午前9時半から飲食店の仕事があったので、その前に少しでもWebサイトのリニューアルを進めようと思っていた。前日は仕事から帰ったあと、足が痛くて集中できず、横になっているうちに眠ってしまった。そのぶん、きちんと眠れた今日はもう少し動けるだろうと考えていた。
ところが、ランチタイムの勤務を終えると、強い疲労感と体のだるさが残った。8時間眠ったのだから回復しているはずだという頭の計算と、実際の体の状態が一致していなかった。
8時間睡眠でも、疲労がゼロに戻るとは限らない
睡眠時間だけを見れば、足りているように思える。けれど、疲労は一晩ごとに帳消しになるわけではない。
前日から続く足の痛み、少し残っている筋肉痛、直近の肉体労働。そして、その状態で再び立って働く時間。それらが重なれば、8時間眠ったという一つの数字だけでは、回復の程度を説明できない。
「何時間寝たか」は分かりやすい。一方で、「その睡眠によって、それまでの負荷をどこまで回収できたか」は見えにくい。十分に眠ったはずなのに疲れていると、自分の気力が足りないように感じてしまうこともある。
しかし今回の状態は、睡眠が無駄だったという話ではない。8時間眠ったから朝は比較的よい状態で起きられた。それでも勤務後に強い疲労が出たということは、回復量よりも、持ち越していた負荷と当日の消耗の合計が大きかったのだと思う。
体調を考えるときは、睡眠時間だけではなく、その前後にどんな仕事をしていたかまで一続きで見る必要がある。
「明日は重い仕事がない」というだけで軽くなった
勤務を終えたあと、翌日に引越しの仕事が入っていないことを思い出すと、気持ちがかなり軽くなった。
まだ始まっていない翌日の仕事が、今日の気持ちに影響している。この反応は、仕事の負担が実際に働いている時間だけに発生するものではないことを示している。
体を大きく使う仕事が翌日に控えていれば、今日の疲労を抱えたまま行けるだろうかと考える。足の痛みが残っていれば、さらに悪化しないかも気になる。予定表には一日の勤務として記載されていても、実際にはその前日から、体力と気持ちの一部を使っている。
反対に、その予定がないだけで軽くなるなら、引越しの仕事が現在の生活の中で占めている負荷は小さくない。勤務中のつらさだけでなく、「次の勤務を迎えるまでに必要な余力」も、働き方を判断する材料になる。
減らしたい気持ちと、減らせない現実は両立する
身体への負担だけを考えれば、引越しの勤務を週に1日減らしたい。けれど、その仕事は現在の大きな収入源でもある。1日減らせば、家計への影響も大きい。
ここで難しいのは、体を守る判断と、生活を守る判断が反対方向を向いていることだ。
「つらいなら減らせばいい」という結論では、収入の問題が抜け落ちる。一方で、「収入が必要だから続けるしかない」と決めてしまえば、足の痛みや勤務後の強い疲労を、判断材料から外すことになる。
今回たどり着いたのは、今すぐ減らすという結論ではなかった。現時点では収入への影響が大きいため、勤務日数はすぐに減らさない。その代わり、運営している旅行サイトの収益が増えた段階で、勤務を減らすのか、別の仕事へ置き換えるのかを改めて検討する。
これは問題を先送りしたというより、働き方を変えられる条件を言葉にしたのだと思う。
働き方を変えるには、意志より「移行条件」が要る
負担の大きい仕事を減らしたくても、収入を同時に失うなら簡単には動けない。必要なのは、我慢するか辞めるかという二択ではなく、何が整えば比重を変えられるのかを決めることだ。
今回の場合は、別の収益が増えることが再検討の条件になる。条件が見えれば、Webサイトを育てる作業も、漠然とした将来のためではなく、身体への負担が大きい働き方から移るための経路として意味を持つ。
もちろん、収益がいつ増えるかは分からない。それでも、「いつか減らしたい」という願いだけの状態と、「別収入が増えたら勤務の削減か置き換えを検討する」という状態は違う。後者には、判断をやり直す地点がある。
8時間眠っても残った疲労は、怠けている証拠ではなかった。今の仕事の組み合わせが、睡眠だけでは回収しきれない負荷を生むことがあると教える材料だった。
体調を無視せず、収入の現実も無視しない。その両方を見ながら、働き方を変えられる条件を整えていく。すぐに勤務を減らせない今の自分に必要なのは、無理な決断ではなく、その移行経路を失わないことなのだと思う。