万全ではなかったのでバイトを早上がりした夜。「自律神経失調症だ」と書いた

労働と現実

22時49分、回転寿司のバイトから戻った。店は魚べいだ。

戻ってすぐの文は、短かった。

まだ体調が万全ではなかったので、早上がりさせてもらった。自律神経失調症だ。うつ症状が出ていた。モンスター。

一日を通した説明は、この夜の文にはなかった。残っているのは、眠った時刻と、缶を開けた時刻と、朝に一つ終えた入力と、この数行だけだ。

本睡眠は3時間だった

明け方前の暗い寝室で、ベッドの端に座っている

0時に落ちて、3時に起きている。3時間だ。それを書いたのは4時11分で、起きてから1時間ほど空いている。

この行にあるのは、本睡眠という言葉と、時刻だけだ。よく眠れた、という評価はない。身体が重い、とも書いていない。

同じ3時間でも、少し楽だった朝を、前に書いたことがある。引っ越しの仕事へ出る前に、自分の状態を一度言葉にできて、何も分からないまま流される感じが少なかった日だ。

11月4日の朝は、楽だったとは書いていない。先にあるのは、3時間で区切れた、という事実だけだ。

朝に終えたのは、年末調整の入力だった

朝の光の中で、手元の書類を見ながら入力している

4時27分に、モンスター、とだけある。起きてからおよそ1時間半あとだ。何のために開けたかは、この一言にはない。

次に残っているのは、8時51分だ。勤務先から来ていた年末調整の入力を、ここで終えている。依頼が届いたのは11月2日の10時42分。入力する場所のアドレスは残していない。期限は、メールの先まで見ていない。

終わった、とは書いた。期限を確認してから終えた、とは書いていない。見ないまま閉じたことが、あとで困ることになるのか。この朝の自分は、そこを判断していない。

8時51分の9分後、9時から仮眠が始まっている。入力が終わったから横になった、とは書いていない。二つの時刻が隣り合っている、というだけだ。

仮眠の4時間は、起きてから書いている

昼のカーテン越しの光の中で、横になっている

仮眠は9時から13時。4時間ある。

13時51分に、もう一度モンスター、とある。仮眠が終わってから51分あとだ。缶を開けた理由は、ここにもない。

仮眠の時刻を書いたのは、さらにあとだった。14時45分に、9時から13時まで、と置いている。缶の記録が先で、4時間の記録が後だ。

横になる前に、4時間寝る、と決めていた形跡はない。起きたあとで、開始と終わりをまとめて書いている。名前は仮眠のままで、朝の3時間は本睡眠のままだ。なぜ呼び分けたのかは、行の中にない。

13時に起きて、14時45分までのあいだに缶が一本ある。仮眠で持ち直したのか。持ち直さないまま開けたのか。どちらの行も、そこを見ていない。

昼のあと、次の自分の言葉は夜まで空く。そのあいだに店へ出ている。何時に入ったかは、書いていない。

夜の理由は、前日と違っていた

夜、店の裏口から通りへ歩いて出ている

22時49分の文は、こう始まっている。

まだ体調が万全ではなかったので、早上がりさせてもらった。

「まだ」が付いている。この夜が、急に悪くなった最初の時刻だとは書いていない。

前日の夜も、同じ回転寿司から戻っている。かなり体調が悪く、午後からうつ症状が出ていて、少し早く上がり、今夜は休もう、で止まっていた。あの夜の文章は、そのあと別の仕事の気持ちへ進んでいる。体調のところだけ、こちらに残している。

前日の文では、体調が悪い夜でも、早く上がれた理由は、締めの作業が早く進んだことだった。11月4日の文は、万全ではなかったから上がらせてもらった、で始まっている。

残っているのは、させてもらった、という形だ。上がることを、誰かに受け取ってもらっている。

名前を置いたあとに、3本目があった

夜の机に、ラベルのない缶が三本並んでいる

その次が、短い。

自律神経失調症だ。

うつ症状が出ていた。

この夜の文は、自分の感覚に名前を置いている。病院の診断文ではない。

「出ていた」は、過去の形だ。戻った瞬間に初めて出てきた、とまでは書いていない。勤務のあいだにあったのか。その前から続いていたのか。この行は、そこを分けていない。

名前のあとに、モンスター、とある。これが3本目だ。4時27分、13時51分、22時49分。

前に、この缶へ三つの役割を見ていたことがある。深夜の作業を延ばす1本。朝の自分を起動する1本。昼の失速から戻る1本。3本目が必要になる日は、予定している活動の量が、回復できる容量を超えている可能性がある、とも書いていた。

11月4日の3回には、その役割の名前が付いていない。夜の1本が、戻ってから開けたものなのか、帰りしなに開けたものなのかも、文は分けていない。

飲んだから症状が出た、とも、症状があったから飲んだ、とも、自分では結んでいない。

この夜には、まだ答えがない

夜の窓の前で、閉じたノートのまま座っている

夜の眠りは3時間だった。昼に4時間、横になっている。それとは別に、夜の勤務は最後までではなかった。

二つの眠りを足せば7時間になる。その合計も、足りたかどうかも、自分では書いていない。あるのは、万全ではなかった、という一言だ。

仮眠のあとで調子が戻ったのか。戻らないまま店へ出たのか。店のどこがつらかったのか。何時に上がったのか。どれも、22時49分の文は見ていない。

年末調整は、朝に入力を終えている。期限は見ていない。その作業と体調を結ぶ文も、この夜にはない。

この時点で分かっていたのは、ここまでだ。万全ではないまま店にいて、上がらせてもらった。戻ってから置いた名前は、自律神経失調症で、うつ症状は出ていた、だった。

その名前が、この日の不調の説明として合っているのかは、まだ分からない。名前を置いたことと、原因が一つに決まったことは、別のまま残っている。

次に残すなら、この夜のあとに眠れたかどうかだ。それも、22時49分にはまだない。

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「しゃとん’s EYE」を書いています。Web制作の仕事をしながら、生活の途中で感じたことと、ELDEN RING NIGHTREIGNのソロ攻略を記録しています。海と、深夜に考えごとをする時間が好きです。

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