バイトを減らしたいのに減らせない|「収入が増えたら」ではなく「返済が終わったら」に条件を変えた

労働と現実

今やっているアルバイトのうち、体をいちばん使うのが引越しの仕事だ。今は週に2日入っている。

これを週1日にしたい、とずっと思っている。思っているだけで、何か月も動けていない。

今回、その「減らす条件」を決め直した。前に決めていたものとは違う条件になった。

減らしたいのは、働いている最中がつらいからではない

正直に書くと、勤務中はそこまで嫌ではない。体を動かす仕事は、頭を使う仕事とは疲れ方が違って、その日のうちに終わる感じがある。

きついのは、そのあとだ。

帰宅して、風呂に入って、食事をすると、もう何も残っていない日がある。自分でやっているサイトの作業も、記事を書くのも、翌日に持ち越しになる。それが続くと、働いた実感はあるのに、自分の人生のほうは一ミリも動いていない感覚になる。

この感じについては、前にも書いた。

あともうひとつ、翌日に引越しの予定が入っていると、前の日から少し重い。実際に働く時間は1日でも、体力と気持ちの一部は前日から使っている。予定表の上では1日でも、実感としては1.5日くらい持っていかれている気がする。

だから減らしたい。ここまでは、ずっと変わっていない。

以前は「収入が増えたら」を条件にしていた

減らせない理由もはっきりしている。この仕事が、今の収入の中でいちばん大きいからだ。1日減らせば、そのぶん家計に直接響く。

体を守る判断と、生活を守る判断が、真逆を向いている。この状態で「つらいから減らす」と決めるのは、ただの願望になってしまう。

そこで少し前に、条件のほうを言葉にしておくことにした。

そのときに置いた条件は、「運営している旅行サイトの収益が増えたら、勤務日数の削減か置き換えを検討する」だった。

意志ではなく条件を決めたので、当時はこれでいいと思っていた。少なくとも「いつか減らしたい」よりは前に進んでいる。

でも、その条件には判定する日がなかった

しばらく経って気づいたのは、この条件だと「いつ判断するのか」が決まらない、ということだった。

収益は少しずつ動く。増えたと言えなくもないし、まだ足りないとも言える。そういう状態がずっと続く。判定する日が来ないので、結局いつまでも今のままになる。

条件を決めたつもりで、実は「増えたと自分が感じたら」という気分の話にしてしまっていた。これは条件と呼べるものではなかった。

返済が終われば、毎月それなりの額が手元に残る

今回考え直して出てきたのが、返済のほうだった。

私はリボ払いの残高を返している最中で、毎月かなりの額をそこに回している。この構造については、以前に数字を出して整理した。

書いていて自分でも変な気分になったのだが、返済が終われば、その額はそのまま毎月手元に残ることになる。

新しい収入が増えたわけではない。出ていくのが止まるだけだ。それでも、家計に対する効果としては同じ方向を向いている。しかも金額でいえば、引越しの仕事を週1日減らして失う分より大きい。

ここで「あれ?」と思った。

私はずっと、働く量を減らすには、どこかから収入が増えないといけないと考えていた。だから条件を「収益が増えたら」にしていた。でも、増える側だけを見ていたから、減る側で同じことができるのに気づいていなかった。

しかも、収益が増えるかどうかは自分だけでは決められない。返済が終わるかどうかは、自分の管理の範囲にある。ゴールの位置がはっきりしている条件のほうを選ぶべきだった。

順番を逆にすると、たぶん詰む

では今すぐ減らして、そのあとで完済を目指せばいいのでは、とも考えた。

たぶん、これは詰む。

日数を減らせば収入が下がる。収入が下がれば返済に回せる額も減る。返済が長引けば、手元に残る額はいつまでも増えない。増えないので、日数を戻すしかなくなる。

減らしたい気持ちが強いときほど、この順番を飛ばしたくなる。今回それをやらずに済んだのは、たまたま返済の数字を眺めていたからだと思う。

なので、順番を固定した。まず完済する。それから週1日にする。

決めてしまうと、少し楽になった。今の週2日は「我慢して続けている」のではなく「完済までの期間だけ続けている」に変わったからだ。中身は何も変わっていないのに、気分はけっこう違う。

「まだ動けるから大丈夫」で判断はしない

ただ、これで安心して突っ走るつもりはない。

少し前に、13時間働いた日のことを書いた。その日は肉体的にはむしろ軽くて、帰宅後もパソコンに向かえた。それなのに胸が苦しくなった。

あのとき分かったのは、「作業できるかどうか」は体調の判定に使えない、ということだった。動けることと、負荷が小さいことは別だった。

だから今回の「完済まで週2日」も、絶対のルールにはしない。体のほうが先に音を上げたら、そのときは条件を無視して減らす。完済が遅れても、そっちのほうがまだ取り返しがつく。

過去に無理をしすぎて半年ほど動けなくなったことがあるので、そこだけは譲らないでおきたい。

まだ分からないこと

完済がいつになるかは、実はまだ確定していない。返済しながら新しい支払いも発生するので、単純な引き算にならない。だから「あと何か月」と言い切れる状態ではない。

そして、完済した瞬間に本当に週1日へ減らせるのかも、正直まだ分からない。返済が終われば、たぶん次は「貯金を作りたい」とか「積立に回したい」と思うはずだ。そのときにまた「今は減らさないほうがいい」と言い出す自分が、わりと簡単に想像できてしまう。

条件を決めたのに、条件が満たされたら別の条件を追加する。これはやりそうだ。

なので、今回は少し具体的に書いておくことにした。完済した月に、その次の月のシフトを週1日で出す。判断を先延ばしにできないよう、やることのほうを先に決めておく。

うまくいくかは分からない。ただ、「収益が増えたら考える」で止まっていた頃よりは、少なくとも自分でどうにかできる場所に条件が移った。

体を使う仕事を減らしたいのに減らせない、という状態そのものはまだ続いている。それでも、終わりの位置が見えているのと見えていないのとでは、同じ週2日でもかなり違う。

今は、それだけで十分だと思うことにしている。

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