返信を急かされる夜は、相手が待てない人に見えてくる。10月22日の夜から23日の未明に残したメモは、その夜のものだった。
3時間半眠って、バイトがあって、まだ起きていた

22日の朝、7時2分に残したのは二言だけだった。本睡眠は3時半から7時まで。そのあとに、モンスター、とある。まとまった眠りは3時間半だ。朝の缶が何本だったかは、書いていない。
夜の10時46分には、引っ越しのバイトのあいだにモンスターを1本飲んだことと、今からもう1本飲むことが並んでいる。日中の現場で何があったかは、この行にはない。あるのは、缶がもう1本、夜にも開くことだけだ。朝から夜までのあいだに、気持ちを説明する文は残っていない。
何のために開けたのかは、書いていない。缶が生活のどこで何を担いでいたかは、前に一度書き出している。この夜は、役割の話には進んでいない。
日付が変わって、23日の1時52分。先に書いた単語は、プロテイン、だった。何のためかは付いていない。その直後に、仕事の相手の話が来ている。
「かなりウザい」は、国と暇と忙しさだった

1時52分の文は、こうだった。
相手の国の人は暇だから、せっかちな人が多い。日本人は忙しいから、問い合わせのメールにすぐ対応できないことも多い。その少しの時間が待てないようだ。正直、かなりウザい。
眠りの短さと、缶と、この文が一本につながっているのかは、自分では書いていない。並んでいる、というところまでだ。
国と、暇と、忙しさ。三つの言葉で、急かし方を説明している。いま読み返すと、説明としては荒い。書いた瞬間の文は、荒いとは書いていない。断定の形で置いてある。この時刻に出てきたのは、その形のほうだった。説明は荒くても、不快のほうは、この時刻には本物だったと思う。
一緒に仕事をしている相手が誰か、どのお客様の件かも、この文にはない。あるのは、すぐ返せない少しの時間を相手が待てない、という感じと、それに対する自分のイライラだ。1時52分の文には、メールの本文はない。先に出たのは、待ち時間への不快のほうだった。
消さずに、お客様の側を一行足した

少し間を置いて、同じ文をもう一度置いている。前の文は消していない。「かなりウザい」も、国と暇の説明も、そのまま残っている。足したのは、最後の一行だけだった。
たぶんお客様も、せっつかれてウザいと思っている。
自分が一杯な話の隣に、お客様の不快を置いている。なぜその順にしたかは書いていない。確認した記録も、この時刻にはない。お客様に聞いたわけではない。見たのは、自分のイライラのほうだ。それでも、イライラの行き先を、相手がせっかちだという説明だけには置いていない。急かされる先に、もう一人いる、と足している。
この一行は、まだ推測だ。お客様が本当にそう感じているかは、この夜には分かっていない。分かっていないまま、残してある。
朝に書いたのは、お客様を急がせる要求だった

昼前、その夜の文へのChatGPTの見解を、ノートに残している。そのなかに、問いが一つあった。
今回の不満は、同僚が日本のお客様への返信を何度も催促してくることか。それとも、自分自身が返信を急かされていることか。
10時43分の自分の答えは、前者だった。
同僚が、日本のお客様への返信を何度も催促してくる。お客様にも早く返信するように伝えろ、と自分に要求してくる。日本人の感覚では、早すぎるタイミングだ。
1時52分の文は、相手が待てない、で止まっていた。朝の文は、誰が誰へ急げと言っているかを書いている。お客様の返信を、自分の手で早めろと言われている。問題の中心を、そこに置いた。
見解の側には、国籍だけでは、せっかちかどうかは判断できない、とも書いてあった。仕事における時間の感覚や、相手の都合をどこまで尊重するか、というほうへ話を移していた。
それはChatGPT側の整理だ。自分の朝の文は、そこまでは書いていない。国籍の一文を取り消す、とも書いていない。夜の文は残したまま、要求の中身を別の行で足している。
この「早すぎる」が、実際の一通でどう動いたかは、前の記事にある。あれは、今夜より前の日付だ。情報としては分かる。届いた顔は催促だった。連絡はする、と返したあとも、違和感は残った、という記録になっている。
その記録のあとに、今夜の「かなりウザい」が来ている。前の文章が、夜中の短い苛立ちを消してはいない。届き方まで見たあとも、未明のノートは、国と暇の説明に戻っている。戻った文を、朝になって全部消したわけでもない。
早すぎる、の線は、まだ感覚のままだ

お客様がせっつかれて嫌だと感じているのかは、まだ見ていない。未明に足した一行は、そのままだ。
早すぎる、を何日と切れるのかも、10時43分の文にはない。前の一件では、自分で連絡する側に回っている。回ったあとも、早い感じは残った、とあちらの記事には書いてある。今夜は、その残りが、また短い言葉で出てきている。
朝の自分が書いたのは、お客様へ早く返信するよう求められる速度が、自分の感覚では早い、ということだ。その早さを、次のメールでどう置くかは、このノートにはまだない。
国籍で説明した文は、取り下げられていない。朝に少し正確になったのは、不快の対象のほうだ。消えない苛立ちと、少し狭くなった説明が、同じ日のノートに並んだままになっている。
言葉の温度や、仕事のあいだに残る感情の記録は、こちらにまとまっている。

