午前9時21分、長く運営しているカレーの情報サイトについて、こう聞いた。
もっとアクセスを増やしたい。方法を提案してほしい。収益化の方法も提案してほしい。
聞いていたのは、人が来ることと、お金になることだった。二つが、同じ質問の中に入っている。
どの案にするかは、その場で書いていない。もらった文面を、自分の方針としては残していない。
午前に欲しかったのは、方法の一覧だった

このサイトは、カレー店の情報を積んできた場所だ。8月には、約150件の店舗データを見直して、店名と、閉店や移転や間借りといった状態を、分けて扱うところまで来ていた。
見た目を新しくするより先に、情報の意味を整え直す作業だった。あの時点で、次に進める基準はできていた。店舗の分類や、記事の中身へ進める、と書いていた。
9月28日の午前に聞いていたのは、アクセスの増やし方と、収益の作り方だった。
150件の店を整えたことが、そのまま人の来訪や収益になる、と朝の質問は置いていない。置く前に、方法の一覧が欲しかった。店のデータがきれいであることと、検索している人がいることは、別の話のままだった。
アクセスと収益を、同じ文で聞いていた

別のサイトでは、以前、問い合わせは来るのに成約しない、というところで止まっていた。人を広く集めることと、具体的な悩みに届くことは、同じではなかった、と書いている。
カレーのサイトの朝の質問は、その区別の手前にある。人が少ないのか。人はいるのに、収益の形がないのか。どちらで止まっているかを分ける前に、両方の方法を一度に聞いている。
旅行のサイトで見えていた「アクセスのあと」を、カレーにも持ち込みたかったのか。カレーのほうは、まだ人数そのものが欲しかったのか。午前の一文は、そこを分けていない。同じ収益という言葉でも、詰まっている段がサイトごとに違うかもしれない。その可能性を、朝の質問はまだ持ったままにしている。
午後、聞き方が需要に変わっていた

14時9分に、別の質問をしている。
カレーに関する世の中の需要って、どんなものがあるか。いくつかリストアップしてほしい。
方法ではない。需要だ。
午前から、およそ五時間たっている。そのあいだに「需要を先に見よう」と決めたメモはない。決めてから聞き直したのか、次の質問が、なんとなくそちらへ滑ったのか。二つの質問を、自分では一文につなげていない。
時刻だけを並べると、聞き方は変わっている。午前は、どう増やすか、どう稼ぐか。午後は、人はカレーに何を求めているか。
リストが欲しい、と聞いたところまでは確かだ。返ってきた項目を、自分のサイトのどのページに重ねるかは、書いていない。
ここに需要の名前を並べると、見たことも選んだこともないリストが、その日の結論になってしまう。9月28日の自分は、結論まで行っていない。
AIに文章を頼むと、その日感じていない感情まで、自然な話として補われることがあった。方法や需要のリストも、それに近い。もらった案が、いつのまにか自分の方針だった顔をし始める。
150件の店と、需要の質問は、まだ別のまま

店のデータを整えたことと、世の中の需要を聞くことは、別の作業だ。
データがそろっていても、その店を探している人がどれだけいるかは、そこからは見えない。需要の項目が並んでも、いまの記事のどれがそれに近いかは、また別に確認がいる。
この日に残ったのは、質問が二つある、というところまでだ。アクセスと収益の方法。カレーの需要。どちらも、聞いた段階で止まっている。
記事を書いている今も、需要の項目を150件の店や既存の記事に照らす作業は、まだしていない。していないあいだは、午前の「方法が先」が合っていたのか、午後の「需要が先」が合っていたのかも、結果としては分からない。
分かっているのは、同じ日の中で、質問の順番が変わったことだ。方法を聞く声のあとに、人は何を求めているのか、という声が来ていた。
サイトを作るとき、AIにどこまで任せるかの記録は、AIとWeb制作の記事一覧にまとまっている。


