NIGHTREIGNで上達を感じにくい理由。毎回条件が変わるゲームで成長を測る方法

ゲームと思考

『ELDEN RING NIGHTREIGN』を続けていて、なかなか上達している実感を持てないことがある。

前回は3日目まで到達できたのに、次の出撃では1日目で倒される。以前は勝てた敵に負けたり、欲しい武器が見つからないままボス戦へ入ったりする。

結果だけを見ると、昨日より下手になったようにも感じる。

けれど、このゲームでは毎回の条件が違う。

出現する敵、立ち寄れる拠点、手に入る武器、付与される効果、レベル、ボス、円の収縮。前回うまくいった手順を、そのまま再現できるとは限らない。

だからNIGHTREIGNでは、勝敗や到達地点だけで上達を判断しようとすると、自分の成長が見えにくくなるのだと思う。

前回より早く負けても、下手になったとは限らない

同じゲームを繰り返していると、前回の結果を基準にしやすい。

3日目まで行けた次の出撃では、少なくとも同じところまで行きたい。1日目のボスを倒せたなら、次からも倒せて当然だと思ってしまう。

しかし、実際には装備もレベルも周囲の状況も違う。

前回は相性のよい武器を早めに拾えたかもしれない。今回は探索ルートが悪く、レベルが十分に上がらなかったかもしれない。得意なボスと苦手なボスでも、結果は大きく変わる。

そのため、到達地点が下がったことだけを見て「成長していない」と判断するのは正確ではない。

むしろ大切なのは、その出撃の中で何が見えていたかだと思う。

敵の危険な攻撃を以前より早く認識できたか。
現在のレベルでは戦うべきでないと判断できたか。
弱い武器でも攻撃回数を減らして対応できたか。
危険な状況から離脱する選択ができたか。

勝てなかったとしても、こうした判断が以前より具体的になっていれば、経験は確実に積み上がっている。

経験値は、見えない場所に分散している

NIGHTREIGNでは、経験が一つの分かりやすい技術として蓄積するわけではない。

「この敵には二回攻撃すると反撃される」
「この拠点は移動時間の割に成果が少ない」
「この武器ならボス戦まで使える」
「今のレベルでは火力が足りない」
「この攻撃の後だけなら安全に反撃できる」

こうした小さな判断が、別々の場所へ少しずつ蓄積していく。

一回の出撃では、それが成果として見えないことも多い。

しかし、何度も繰り返しているうちに、以前なら迷っていた場面で早く決められるようになる。危険な敵へ無理に挑まなくなる。拾った武器を見ただけで、自分の戦い方を組み立てられるようになる。

上達は、急に敵を倒せるようになる形だけでは現れない。

迷う時間が減る。
失敗の原因を説明できる。
悪い条件でも崩れにくくなる。

そうした変化も、このゲームにおける重要な成長なのだと思う。

本編では、同じ条件を作って練習できる

NIGHTREIGNだけを繰り返していると、毎回条件が変わるため、苦手な動きを集中して練習しにくい。

そこで私は、『ELDEN RING』本編へ戻り、鈴玉狩りを相手に回避やパリィの練習をしている。

使うのは無強化の武器。出血や冷気などの状態異常にも頼らない。

攻略だけが目的なら、武器を強化した方が早く倒せる。しかし、練習では敵を早く倒しすぎると、攻撃を見る回数が減ってしまう。

火力を抑えることで、同じ攻撃へ何度も対応できる。

最初は生き残るだけで精いっぱいだったが、繰り返しているうちに、相手の予備動作が見えるようになった。今では普通に攻撃すると倒してしまうため、攻撃せずパリィだけを続ける練習へ移っている。

本編では、同じ敵、同じ武器、同じ距離という固定条件を作れる。

そこで基本動作を身につけ、NIGHTREIGNへ戻ったときに、変化する状況の中から適切な動きを選ぶ。

この二つは、別の練習として考えた方が分かりやすい。

『ELDEN RING』本編では、動作を作る。
NIGHTREIGNでは、その場で使う動作を選ぶ。

固定された練習と、条件が変わる実戦。その両方が必要なのだと思う。

「なぜ負けたか」が分かれば、前へ進んでいる

以前は、ボスに倒されても、何が悪かったのかよく分からないことがあった。

ただ攻撃が激しく、気づいたときには体力がなくなっている。

しかし今は、

「レベルが低すぎた」
「雑魚を残したまま複数戦になった」
「二回攻撃して反撃を受けた」
「分裂後の攻撃に対応できなかった」

と、負けた理由を以前より具体的に説明できる。

敗北そのものは変わらなくても、原因の解像度は上がっている。

原因が分かれば、次の出撃で確認する課題も決められる。何となく繰り返すのではなく、前回の失敗を一つ持って次へ進める。

ゲームの上達は、勝利した瞬間だけに存在するものではない。

分からなかったことが分かる。
見えなかった攻撃が見える。
偶然できた動きを、意識して再現できる。

その積み重ねが、やがて勝敗にも現れる。

上達が遅いのではなく、見えるまでに時間がかかる

NIGHTREIGNは、努力の結果がすぐには見えにくいゲームだと思う。

毎回条件が変わるため、昨日より今日の結果が悪くなることもある。自分では成長しているつもりでも、簡単に倒されれば、その感覚を疑いたくなる。

けれど、到達地点だけでなく、判断の質や失敗原因まで見れば、以前とは違う部分が見えてくる。

上達していないのではない。

経験が細かく分散し、まだ一つの結果として表面に出ていないだけなのかもしれない。

だから私は、次の出撃から、どこまで行けたかだけではなく、何を判断できたかも見ていきたい。

勝てなかった日にも、以前より見えていたものが一つあれば、その出撃は完全なやり直しではない。

見えにくい経験を重ねながら、少しずつ、悪い条件でも戦える自分へ変わっていくのだと思う。

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