三日、未了のままだった予約を、14時18分に完了と書いた

人生と仕事

14時18分のメモは、達成の文章ではなかった。

未了が、三日分並んでいた

丸を描いた三枚の付箋と、矢印の先の白紙

通院の予約。括弧の中に、日付が三つ並んでいる。9月26日、未了。9月27日も未了。9月28日も未了。そのあとに、矢印と「完了」がある。

三日分の未了を、消さずに残したまま、その日の側へ移している。27日にも、28日にも、と「も」を重ねている。三日が、同じ未了として並んでいる。なぜ三日動いていなかったのかは、書いていない。忘れていたのか、開く気になれなかったのか、ほかの作業が先に立っていたのか。理由の欄は、この一行にはない。

朝、本睡眠を書いた3時37分の時点では、この予約は完了の行にない。出てくるのは、仮眠が明けたあとの14時18分だ。朝のうちに片付ける、と書いた形跡も、この日の記録にはない。

先に出たのは、この予約だけだった。振り返りの文章には、まとめられていない。丸印を付けて、未了の日を括弧に入れ、矢印の先に完了と書いた。それだけだ。予約がいつになったのか、何時からなのかは、完了の行には書いていない。取れたことだけが残っている。場所の名前も、ここには書いていない。

同じ14時18分に、もう二件閉じた

机の上の封筒と、無地の通知カード

同じ分の、もう一つの書き込みも、14時18分だ。

返信を一件、閉じた。前日の昼すぎに、相手から来ていたものだと、その行には書いてある。中身は、このメモには展開していない。出した、という印だけがある。

もう一つは、引き落としが未済だという通知の確認だ。前日の朝に届いていた、と書いてある。金額や相手の名前は、その行にはないと、自分で書いている。カレンダーにある別の支払いと同一かどうかは、未確認のままだとも書いている。その状態のまま、下に「完了」と置いた。

確認が終わった印と、まだ分かっていないことが、同じ行に残っている。未確認を、確認済みに書き換えてはいない。完了と書きながら、同一かどうかは開いたままだ。この日は、そこから先を書いていない。

二件は、並べたあとに、下へ一度だけ「完了」と置いている。一件ごとに、気持ちの名前は付いていない。返信を出したあとに、相手から何が返ってくるかも、14時18分の行にはない。閉じた、という印で、その時刻は終わっている。

予約と、返信と、通知の確認。種類は違う。閉じた時刻だけが、同じ分に揃っている。仮眠が12時に明けて、そこから二時間ほどあとだ。

達成の文章にはなっていない

言葉のない、空欄のチェックリスト

以前、残っているタスクだけを一度全部出してもらったことがある。今やるもの、向こうで進んでいるもの、あとでいいもの、待つもの。終わったものを、頭の外へ出せたことが、いちばん助かった、とあのときは書いた。

9月29日の14時18分に残っているのは、三日未了だったものを、完了の側へ移した記録だ。一覧を作り直した話は、この時刻には出てこない。移したあとに、頭が軽くなったかどうかは書いていない。

終えたことを書き出せば、何もしていない日の印象が変わる、と書いた日もある。家のこと、支払い、買い物、仕事。小さい完了を並べると、達成の感じが戻ってきた、という話だった。

この日のメモに、達成感という言葉はない。未了、未了、未了、そして完了。印象を直しにいった文章にはなっていない。三日遅れたことを、遅れたまま見せて、その横に完了を置いている。

予定と期限を、カレンダーとタスクの正本から読むようにしたこともある。覚えさせるより、正しい場所を読んでほしい、というほうだった。

14時18分に閉じた三件が、その朝の一覧に最初から名前つきで並んでいたのか。午後に自分で思い出して、印を付けたのか。完了の一行だけでは、そこは分からない。分かるのは、26日から残っていた予約が、29日のその時刻まで未了の欄にいたことだ。返信と通知も、同じ時刻に完了へ移っている。

通院の予約は、26日から未了の欄に残っていた。28日が終わっても、まだ未了だった。29日の朝、本睡眠の一行を書いたときも、予約には触れていない。触れたのは、6時間の仮眠のあとだった。仮眠がこの完了の条件だったのかは、書いていない。時刻が、仮眠のあとに来ている、という並びだけがある。完了のあとに、今日はここまで、と締めた段落もない。次に自分で書いた眠りは、夜の23時19分のモンスターまで飛んでいる。

次の三日が空くかは、書いていない

鉛筆を置いた机と、次の白紙

次に同じ三日が空いたとき、また未了が並ぶのか。この日は、そこまで書いていない。

残っているのは、三日分の未了を消さずに、完了の矢印を付けたことだ。未確認のまま閉じた確認もある。気持ちの名前は、まだ付いていない。

似た日の記録は、人生と仕事に置いている。

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「しゃとん’s EYE」を書いています。Web制作の仕事をしながら、生活の途中で感じたことと、ELDEN RING NIGHTREIGNのソロ攻略を記録しています。海と、深夜に考えごとをする時間が好きです。

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