ダークソウル系のゲームは、かなり好きだ。
ダークソウル、ダークソウル3、エルデンリング。どれも長く遊んできたし、トロフィーコンプリートもしてきた。難しいゲームではあるけれど、ただ理不尽に苦しいだけではなく、慣れていくほどに自分の中で道筋が見えてくるところが面白い。
ただ、最近あらためて気づいたことがある。
僕はダークソウル系のゲームが好きだけれど、どうやら「周回プレイ」がそこまで好きではない。
クリア後に2周目、3周目へ進めること自体は、シリーズの大きな魅力のひとつだと思う。敵が強くなり、こちらも強くなり、1周目とは違う感覚で世界を歩ける。そういう楽しみ方が好きな人も多いはずだ。
でも、自分の場合は少し違う。
僕が一番楽しいと感じるのは、1周目を最初から始めて、武器やビルドを変えながら進める遊び方なのだ。
1周目は条件が揃っている
1周目の良さは、何よりスタート条件が毎回同じことにある。
最初はレベルも低い。武器も弱い。アイテムも少ない。敵の配置も、ボスの強さも、基本的には同じ状態から始まる。
だからこそ、今回は直剣で行こう、今回は大剣で行こう、今回は刺剣で行こう、今回は魔術寄りにしよう、という違いがはっきり分かる。
同じ場所を通っているのに、武器が違うだけで難しさが変わる。
同じボスなのに、攻撃の差し込み方が変わる。
同じ敵なのに、間合いやスタミナ管理の感覚が変わる。
この「同じ条件の中で、一つだけ違いを変える」感じが好きなのだと思う。
ダークソウル3は、何度もクリアした。けれど、その多くは周回ではなく、1周目を新しいデータで始めたものだった。
最初から始めて、今回はこの武器で行く。
同じ道を通りながら、その武器の癖を少しずつ体に覚えさせていく。
その過程が楽しかった。
これは単に「もう一度クリアしたい」というより、「この武器でこの世界を歩いたらどう感じるのか」を確かめる遊び方だったのだと思う。
周回は条件が揺らぎすぎる
一方で、周回プレイになると、スタート地点の条件が毎回変わってしまう。
すでに複数の武器が強化されている。
指輪も揃っている。
ステータスも育っている。
アイテムもある程度持っている。
ボスに挑む頃には、1周目とはまったく違うプレイヤーになっている。
もちろん、それが周回の面白さでもある。
でも、自分にとっては、その「いろいろ揃っている状態」が、かえって楽しさを薄めてしまうことがある。
強い武器を使えば突破できる。
レベルが高いから耐えられる。
指輪や装備でだいたい対応できる。
そうなると、「この武器だから楽しい」とか「このルートだから面白い」という感覚がぼやけてしまう。
何が効いているのか分かりにくいのだ。
武器が強いから勝てたのか。
レベルが高いから楽だったのか。
周回前に準備した装備のおかげなのか。
それとも、自分が上手くなったのか。
要素が混ざりすぎて、手触りが曖昧になる。
僕が好きなのは、検証するように遊ぶこと
こう考えると、自分がダークソウルで何を楽しんでいるのかが見えてくる。
僕は、ただ強くなって敵を倒すことだけを楽しんでいるわけではない。
どちらかというと、
「条件を固定して、一つだけ変数を変える」
という遊び方が好きなのだ。
同じ1周目。
同じ初期状態。
同じ敵。
同じルート。
その中で、武器だけを変える。
ビルドだけを変える。
戦い方だけを変える。
すると、その違いがはっきり分かる。
直剣は扱いやすい。
刺剣は差し込みが強い。
大剣は一撃の安心感がある。
特大武器は振る前から覚悟がいる。
魔術は距離管理がまったく別のゲームになる。
こういう違いを、同じ条件の中で味わえるのが面白い。
言ってしまえば、僕にとってダークソウルは、アクションゲームであると同時に、比較と検証のゲームでもある。
トロコン作業は「好きな遊び方」とは少し違う
今進めているダークソウル2のトロフィーコンプリート作業は、まさに周回が必要になる。
3周目まで進めなければならない要素があり、どうしても同じ世界をもう一度、もう一度と進んでいくことになる。
もちろん、達成感はある。
ここまで来たなら最後までやりたい気持ちもある。
シリーズを好きだからこそ、トロコンしたいという気持ちもある。
でも、それは自分にとって一番好きな遊び方ではない。
周回作業は、どうしても「目的地まで行くための作業」に近くなる。
道中を新鮮に味わうというより、必要な場所まで抜ける。
敵を倒すというより、邪魔な敵を処理する。
探索するというより、目的の条件を満たす。
それはそれでゲームの一部ではあるけれど、自分が一番楽しいと感じる部分とは少し違う。
だから、周回プレイが面倒に感じるのは、ゲームへの愛情が薄れたからではないのだと思う。
単に、自分の好きな楽しみ方と、トロコンの要求する遊び方がズレているだけだ。
好きなゲームでも、好きな遊び方は人それぞれ
同じゲームが好きでも、楽しみ方は人によって違う。
高難度を縛りプレイで突破するのが好きな人もいる。
最強装備を集めるのが好きな人もいる。
マルチプレイで協力や対人を楽しむ人もいる。
世界観やNPCイベントをじっくり味わう人もいる。
僕の場合は、同じ条件の中で違いを比べることが好きなのだと思う。
1周目を何度もやる。
武器を変える。
同じボスに違う感覚で挑む。
同じ道を、違う体験として歩き直す。
それが自分にとってのダークソウルの楽しさだった。
だから、周回プレイがあまり好きではないことを、少し後ろめたく感じる必要はないのかもしれない。
好きなゲームだからといって、用意されたすべての遊び方を同じ熱量で楽しめるとは限らない。
自分が何を楽しいと感じているのか。
どんな条件だと集中できるのか。
どんな変化なら面白いと感じるのか。
それが分かると、ゲームとの付き合い方も少し楽になる。
ダークソウルは難しいゲームだけれど、ただ敵を倒すだけのゲームではない。
自分の癖や、考え方や、楽しみ方まで映してくれるゲームなのだと思う。
そして僕はたぶん、強くなったキャラクターで周回することよりも、まだ弱い状態から始めて、一つの武器と一緒に世界を進んでいくことが好きなのだ。