タバコをやめた朝、起床のルーティンが無くて手持ち無沙汰だった

暮らしと道具

10時21分に、こう書いている。

タバコを辞めたので、朝の起床時のルーティンが無くて、手持ち無沙汰です。そのため、起床時にモンスターを飲みました。

前の夜は23時半に寝て、9時半に起きている。起きてすぐの一行は、タバコではなかった。10時8分に「モンスター」とだけある。説明は、そのあとに来た。

起きたら、最初の手順が無かった

手順が消えた朝の窓辺

先にあるのは、手持ち無沙汰、という言葉だ。吸いたい、とは書いていない。手順が空いた。だから飲んだ。その順番だけが残っている。

コーヒーをやめた理由は、二つ置いたまま

開いていないコーヒーと、冷たい缶

以前は、起きてすぐコーヒーを淹れていた。最近は、コーヒーを飲まなくなった。理由は不明、とその朝は自分で止めている。

仮説は二つ、並べただけだった。淹れるのが面倒になっただけかもしれない。気温が高くて、熱いものが欲しくないだけかもしれない。どちらが近いかは、その朝は決めていない。不明のまま、記録は次へ進んでいる。

コーヒーをやめたことと、タバコをやめたことは、同じ朝に並んで見える。同じ決断として書いた箇所は、ない。タバコのほうは、辞めた、と先に言える。コーヒーのほうは、いつのまにか淹れていない。面倒なのか、季節なのか、その朝の自分は分けていなかった。

モンスターは、空いたところに入った。朝の1本を、活動を始めるスイッチとして飲んでいた時期のことは、前に書いている。

この朝の一文は、スイッチという言葉にはなっていない。やることが無くて、手が出た、に近い。前に役割を分けた自分と、手持ち無沙汰と書いた自分は、同じ缶を別の理由で持っている。この日は、新しい役割の名前をつけていない。

その日、モンスターは三度残っている

朝昼晩に残った三つの缶

記録のうえでは、その日「モンスター」と書いたのが三度ある。朝の10時8分。午後の15時42分。夜の21時35分。昼には、12時から13時半まで仮眠している。仮眠から起きて、また作業へ戻ったあとに、もう一度ある。本数を管理しようとして数えたわけではない。時刻が、そう並んでいただけだった。

3本が多いかどうかは、この日は考えていない。以前、飲む本数に自分で線を引いたこともある。その線を、10月1日の記録は参照していない。参照していないことを、その場では失敗とも呼んでいない。朝の穴を埋めた1本のあとにも、午後と夜に行が残った。それだけが、事実としてある。

「自由だ」の確認には、まだなっていなかった

確認の終わらない朝の窓

最後の一本の日は、9月28日の午後だった。読んだ本を閉じて、「これで自由だ」と書いている。あの日の終わりに、次に見たいのは朝だと残していた。起きて最初に何を書いているか。吸える場所を検索しているか。身体の重さは、軽くなるのか。

10月1日の朝に書けたのは、自由の確認ではなかった。ルーティンが無い。手持ち無沙汰。だからモンスターを飲んだ。喫煙所を検索した、という行も、この朝にはない。重さが抜けた、という行もない。見ようとしていたもののなかで、手順の空きだけが、先に言葉になった。

7月にやめようと思ったときの理由は、だるさだった。長く寝ても、疲れが抜けない。あの重さがタバコと一緒に軽くなるのかは、この朝もまだ分からない。十時間近く寝ている。よく寝たことと、疲れが抜けたことは、この日のメモでは分かれていない。

缶を開けた瞬間に、何が戻ったのかは書いていない。眠気が引いたのか。手が動き始めたのか。空白が、ただふさがっただけなのか。10時21分の文は、効果のほうを見ていない。飲んだ、までだ。

タバコを吸っていた頃の朝は、時刻のほうが先に残ることが多かった。一本、また一本、と行が増えていく。10月1日の朝に増えた最初の行は、単語が一つだった。書き方だけが、前の習慣に似ている。中身は、もう煙ではない。似ていることを、この日の自分は指摘していない。

数日、朝は越えている。そのあいだの起床を、ここで全部並べる材料は、この日のメモにはない。見えているのは、10月1日の10時21分だ。自由だったかを確認する文は、そこには無い。あったのは、最初の動作が消えている、という空きだった。本人が書いた言葉は、手持ち無沙汰、だ。やることが無くて、手が空いている。そこまでしか、その朝は書いていない。

コーヒーの二つの仮説も、その日のあとで確かめた記録は残っていない。面倒は、翌日には薄れているのか。気温は、本当に熱いものを遠ざけていたのか。どちらも、朝に置いたまま夜を越している。21時35分に、またモンスターと書いたときも、コーヒーの話には戻っていない。

コーヒーを、また淹れる日が来るのか。モンスターが、しばらく朝の手順のままになるのか。熱いものが欲しくなる頃に、やめた理由のほうも見えるのか。どれも、10時21分には先の話だった。

その朝に分かっていたのは、ここまでだ。やめたあとの起床は、最初の動作が空いていた。空いていることを、良いとも悪いとも、まだ書いていない。手持ち無沙汰、で止まっている。

朝の手順や、身のまわりの道具の記録は、こちらにまとまっている。

この記事を読んで、何か感じるものはありましたか?
読んで何か感じるものがあったら、そっと「いいね」を押してもらえると嬉しいです。

「しゃとん’s EYE」を書いています。Web制作の仕事をしながら、生活の途中で感じたことと、ELDEN RING NIGHTREIGNのソロ攻略を記録しています。海と、深夜に考えごとをする時間が好きです。

関連記事

目次