作業用ゲームとして『Chill with You : Lo-Fi Story』を起動するようになってから、Steam上のプレイ時間が200時間を超えた。
最初は、作業中の画面にキャラクターがいて、音楽が流れているだけでも少し楽しい、くらいの感覚だった。
ところが実績を集め始めると、だんだん別の遊び方が始まった。
現在残っている実績はごくわずか。
その中でも特に困っているのが、**「熱っ!」**というランダムイベント系の実績だ。
100時間作業する実績はすでに解除した。
Steam上では200時間以上プレイしている。
それでも、「熱っ!」だけは一向に解除されない。
ここまで来ると、さすがに思う。
本当にただ運が悪いだけなのだろうか。
100時間以上待っても出ない
これまで、「熱っ!」は休憩中に発生する低確率イベントらしいと考えていた。
そのため、作業だけでなく休憩時間もかなり長く取ってきた。
Steam上の総プレイ時間と作業時間を比べれば、停止状態や休憩状態になっていた時間だけでも、かなりの長さになる。
普通に考えれば、もう十分に抽選を受けていてもおかしくない。
それでも解除されない。
調べた範囲では、400時間を超えてから解除されたという人や、600時間を超えてもまだ解除されていないという報告まであった。
そこまで来ると、「ものすごく確率が低い」で説明できなくもない。
でも、私は別の可能性も考え始めた。
そもそも、自分が想定している条件で抽選されていないのではないか。
「休憩時間が長いほど有利」とは限らない
最初は単純に、
休憩中に発生する
↓
休憩時間を増やせば解除されやすくなる
と考えていた。
しかし、少し考えると別の仕組みもあり得る。
たとえば、
サトネが飲み物を飲む行動を選ぶ
↓
その行動の中で、ごくまれに特殊な演出が発生する
↓
「熱っ!」解除
という二段階の抽選になっていたとしたらどうだろう。
この場合、重要なのは「何時間休憩したか」ではない。
飲み物を飲む行動そのものが何回発生したかだ。
仮に100時間休憩していても、対象になる行動があまり選ばれていなければ、実際の抽選回数は想像よりずっと少ない可能性がある。
ゲーム内部の仕組みは見えない。
だからこそ、長時間待っても結果が出ないときは、「確率が低い」と決めつける前に、こちらが前提にしている条件を疑った方がいい。
ポモドーロの設定を変えて実験してみる
それまで私は、
作業10分+休憩10分×99サイクル
という設定で動かしていた。
これだと全体の半分が作業時間で、休憩時間は50%になる。
もし本当に休憩中だけ抽選されるのであれば、半分の時間はそもそも候補外になる。
そこで今回は、
作業1分+休憩10分×99サイクル
へ変更した。
この設定なら、約18時間動かしても大半が休憩状態になる。
目的は「これなら絶対解除できる」と期待することではない。
むしろ、
休憩時間が足りないから解除されない、という可能性を一つ潰すため
の設定だ。
これでも出なければ、次は別の条件を疑えばいい。
タイマーを使わない状態ではどうなのか。
通常の飲み物モーション自体は発生しているのか。
ゲームを起動しっぱなしにする場合と、再起動した場合で違いはあるのか。
こうやって一つずつ条件を変えていけば、少なくとも「ただ何百時間も待つ」よりは意味のある時間になる。
「アンティークだよね」でも前提が揺らいだ
もう一つ残っている実績が、「アンティークだよね」だ。
こちらもランダム性が強い。
以前は、日付が変わるタイミングでサトネの服装が変わり、そのタイミングで特殊演出も抽選されるのではないかと考えていた。
ところが、ある日、日付をまたいでいない時間帯にゲームを再起動したところ、サトネの服装が一度だけ変わった。
UTC基準なのかとも考えたが、時間が合わない。
そこで思い当たった。
前日は別の作業に集中していて、『Chill with You』をほとんど再起動していなかった。
もしかすると服装は、日付が変わった瞬間に自動更新されるのではなく、
新しい日になったあと、最初にゲームを起動したときに更新される
のかもしれない。
だとすれば、「アンティークだよね」の抽選も同じ起動タイミングで行われている可能性がある。
まだ仮説だ。
でも、実際の挙動を観察すると、それまで当然だと思っていた前提が少しずつ崩れていく。
そこが面白い。
ランダム実績なのに、だんだん検証ゲームになってきた
実績解除だけを目的に考えれば、やっていることはかなり地味だ。
ゲームを起動する。
ポモドーロを動かす。
サトネを眺める。
そして何も起きない。
それを何時間も繰り返している。
でも、不思議と完全な作業には感じていない。
「なぜ出ないのだろう」と考え始めると、確率待ちだったはずのゲームが、小さな検証ゲームに変わるからだ。
条件を仮定する。
設定を変える。
結果を見る。
予想と違えば、前提を修正する。
考えてみれば、普段の仕事で問題を調べるときとあまり変わらない。
うまくいかないときに、同じことを長く続けるだけではなく、
「自分が正しいと思っている条件そのものが間違っていないか」
を疑ってみる。
ゲームの実績一つから、そんなことを考えるとは思わなかった。
200時間を超えて、まだ「熱っ!」は解除されていない。
ここまで来たら、最後まで付き合うつもりだ。
ただ待つのではなく、条件を一つずつ確かめながら。
ランダム実績だったはずなのに、気づけば攻略対象はイベントそのものではなく、見えない仕組みをどう推測するかになっている。
それもまた、このゲームの妙な楽しみ方なのかもしれない。