Cursor Ultraへアップグレードしてから、まだ二日ほどしか経っていなかった。
その夜、Usage画面に表示されていたOther Modelsの使用量は19%だった。そこから記事やコラムを書き、店舗紹介文をまとめてリライトした結果、午前3時40分には61%になっていた。
Ultraなら一か月持ちそうだが、以前のプランでは足りなかったと思う。だからアップグレードした判断自体は、おそらく間違っていない。
それでも、料金を考えると素直に安心はできなかった。
「高いんだよなぁ」
必要だと感じることと、高いと感じることは、普通に両立していた。
Other Modelsが97%に達し、実際にUltraへ変更するまでの経緯は以前の記事に書いている。
動画記事はGPT-5.6へ直接任せた方がよかった

最初に確認したのは、このブログの動画記事だった。
ゲームの録画をGrokに解析してもらい、そのまま原稿も書いてもらった。そこそこの記事にはなったが、私が公開したいと思えるところまでは届かなかった。
そこでGPT-5.6にリライトしてもらうと、十分に公開できる文章になった。ただし、Other Modelsの表示は約1ポイント増えた。
これなら、最初からGPT-5.6へ任せても同じなのではないか。
次の録画では、動画解析から執筆までGPT-5.6へ直接任せた。録画中に自分の判断をなるべく詳しく話していたこともあり、今度は一度で合格と思える原稿になった。消費は同じく約1ポイントだった。
この作業では、Grokで下書きを作ってからGPT-5.6で直すより、最初からGPT-5.6へ任せた方が早かった。節約のために増やした一工程が、利用枠の節約にはつながらなかった。
以前、同じ題材を複数のモデルに書かせたときにも、比較する作業そのものが新しい負担になっていた。
ただし、この結果だけで「文章はすべてGPT-5.6がよい」とは決められなかった。
コラム10本で19%から27%へ増えた

次に、運営している旅行サイトのコラムをGPT-5.6で10本作成した。
Other Modelsは19%から27%へ増えた。単純に割れば、1本あたり約0.8ポイント。このブログの動画記事より少ない。
それでも10本をまとめて作ると、一度に8ポイント動く。
「1本あたりでは安い」と考えるより先に、「なかなかの消費スピードだな」と感じた。
このコラムは、今回10本作って終わるものではない。予約分が減れば、また補充する必要がある。毎月戻ってくる仕事だから、今後も使う枠を考えておかなければならない。
私は一度、「Other Modelsをコラムの継ぎ足しに先に使うとは、具体的にどういう意味なのか」と聞き直した。
モデルを落とすという意味ではなかった。品質を維持したいコラムはGPT-5.6のままにして、限られた枠を何から先に使うか決めるという話だった。
「なるほど。ここは我慢のしどころ、といった感じですかねぇ」
そう書きながら、少し苦笑いしていた。
東京の全店舗で52%、神奈川まで進めて61%

そのあと、店舗情報サイトの紹介文をGPT-5.6でリライトした。
最初に東京の店舗をすべて処理した。作業後にUsage画面を見ると、Other Modelsは52%になっていた。
続いて、神奈川県の店舗紹介文もすべてリライトした。その結果が61%だった。
52%から61%まで増えた理由が分からなかったのではない。神奈川県の全店舗を追加で処理したためだった。
コラムは10本で8ポイントと確認できたが、店舗紹介文は地域単位でまとめて流した。東京全件、次に神奈川全件という大きな一口で処理したため、数字も一度に跳ねた。
店舗調査では以前から、情報収集、データ処理、文章作成を複数のAIへ分担している。
今回は、その中の文章作成をGPT-5.6へ寄せてみたことになる。
ところが、リライト後の紹介文を確認しても、Grokの文章から大きく品質が向上したとは感じなかった。
悪くなったわけではない。ただ、東京と神奈川の全店舗を処理してOther Modelsを大きく使うほどの差があったかと考えると、少し疑問が残った。
強いモデルを使えば、すべての文章が同じだけ良くなるわけではない

今回の実測では、作業によって結果が分かれた。
動画記事は、最初からGPT-5.6へ任せた方が早く、原稿にも納得できた。
定期コラムは、品質を維持するためにGPT-5.6の枠を優先したい。
店舗紹介文の大量リライトは、GPT-5.6へ替えても品質差が小さかった。
店舗紹介文は、一度作れば固定ページに残る文章である。コラムのように毎月同じ本数を補充する仕事ではない。
一方で、対象件数が多いため、モデルを替えたときの消費量は大きい。わずかな品質差を全件へ適用すると、その差以上に利用枠が動くことがある。
大切なのは、どのモデルが一番強いかではなかった。
その仕事で実際に品質差が出るか。何件処理するのか。同じ仕事が来月も戻ってくるのか。そこまで含めて選ぶ必要があった。
次のリセットまでは店舗紹介文をGrokで進める

少なくとも次の利用枠リセットまでは、店舗紹介文の作成とリライトをGrokで進めることにした。
これは、今後ずっとGPT-5.6を使わないという結論ではない。今回の東京と神奈川で、消費量に対する品質向上がそれほど大きくなかったための一時的な判断である。
Other Modelsは、動画記事や定期コラムなど、実際に文章の違いを感じた仕事へ残す。デイリーや開発、大量の店舗紹介文はGrok側で進める。
次のリセット後に、数件だけ改めて比較することはあるかもしれない。そのとき品質差が見えれば、また役割を変えればよい。
Ultraは、今も高いと思う。
ただ、以前のように「高いモデルを我慢して使う」だけではなくなった。高い枠を、違いが出る仕事へ使う。違いが小さい大量作業は、別のモデルへ任せる。
一晩で19%から61%まで進んだからこそ、ようやくその境界が少し見えてきた。


