仕事へ行きたくない気持ちには、理由がある
肉体労働のアルバイトがある前日になると、決まって「行きたくない」という気持ちが強くなる。
単に面倒なのだと思っていた時期もあった。
朝が早いから。
重い荷物を運ぶから。
人間関係に気を遣うから。
もちろん、それも理由の一つだと思う。
けれど最近は、もう少し違うのではないかと感じている。
身体は、これまでの経験を覚えている。
仕事を終えたあとに腰が痛くなったこと。翌日まで筋肉痛が残ったこと。疲れ切って長時間眠り、自分の作業が何もできなくなったこと。
そうした経験を何度も繰り返せば、出勤前に気持ちが重くなるのは、怠けというより自然な反応なのかもしれない。
また身体と時間を大きく奪われるかもしれない。
その予測が、「行きたくない」という感覚になって現れているのだと思う。
収入源だから、簡単には辞められない
とはいえ、嫌だからといって、すぐ辞められるわけではない。
生活費が必要だ。返済もある。毎月必ず出ていくお金もある。
今の自分にとって、肉体労働のアルバイトは大切な収入源になっている。
理想だけを言えば、ブログやWebサービスの収益だけで生活したい。身体を酷使せず、自分のペースで記事や仕組みを作りたい。
しかし、まだその収入は安定していない。
だから今は、
辞めたい仕事を続けながら、辞めるための仕事を育てる
という、少し矛盾した状況にいる。
この状態は思っている以上に難しい。
生活を守るためのアルバイトによって疲れ切り、将来の収入源を育てる作業ができなくなれば、いつまでたってもアルバイトを辞められないからだ。
日給だけでは、その仕事の価値は分からない
仕事の価値を考えるとき、最初に見るのは時給や日給だ。
けれど、身体を使う仕事の場合、それだけでは本当の収支が分からない。
たとえば、一日働いて収入を得ても、その反動で翌日をほとんど寝て過ごしたとする。
腰や足が痛み、パソコンに向かえない。判断力も落ちて、文章を書く気力も残らない。
そうなると、その仕事で使ったのは勤務時間だけではない。
- 翌日の回復時間
- 身体への負担
- 痛みによる集中力の低下
- 自分の事業が止まる時間
- また痛めるのではないかという不安
こうしたものまで含めて考える必要がある。
つまり、本当の価値は、
その日の収入から、回復と機会損失のコストを差し引いたもの
なのだと思う。
高い日給を得ても、未来につながる活動が二日止まるなら、本当に効率が良いとは言い切れない。
「続ける仕事」ではなく「撤退予定の収入源」と考える
そこで最近、今のアルバイトを「この先も続ける仕事」と考えないことにした。
生活を維持するために当面は必要だ。
けれど、自分の人生の主戦場ではない。
将来の収入源が育つまで使う、撤退予定の収入源
として位置づける。
こう考えると、少し気持ちが変わる。
ただ我慢して働き続けるのではない。辞めるための条件を整えながら、一時的に利用する。
完全に辞めることだけを目標にすると、必要な金額が大きく見えて動けなくなる。
だから、まずはアルバイト一回分の収入を、自分のブログやサービスで置き換える。
一回分を作れたら、月の勤務を一回減らす。
次に二回分を作る。
そのように段階を分ければ、働き方を少しずつ切り替えられる。
ゼロか百かで考えず、身体の負担と収入を同時に調整していく方が、自分には現実的だと思う。
古傷を「昔のこと」で済ませない
働き方を考える中で、もう一つ気になっていることがある。
以前捻挫した足首が、今でも古傷のように痛むことだ。
当時はきちんと治療を続けなかった。
時間がたてば治ると思っていたし、多少痛くても歩けたので、そのままにしてしまった。
けれど現在は、立ち仕事や荷物運びをしている。趣味ではサーフィンもする。
足首に不安があるまま動き続ければ、無意識にかばって歩き、膝や腰へ別の負担をかけている可能性もある。
実際、最近は腰痛も気になるようになった。
もちろん、足首がすべての原因だと決めつけることはできない。
だからこそ、一度きちんと整形外科で状態を確認してもらおうと思っている。
受診する目的は、痛み止めをもらうことだけではない。
今の足首に何が起きているのか。これからも働いたり、海へ入ったりするために、どのような対策が必要なのか。
それを知るためだ。
身体は、未来を作るための土台でもある
以前の自分は、痛みがあっても働けるなら問題ないと思っていた。
壊れてから休めばいい。限界までは使える。
そんな考え方をしていたように思う。
でも今は少し違う。
身体が壊れれば、アルバイトができなくなるだけではない。
文章も書けない。開発もできない。サーフィンにも行けない。
自分がこれから作りたい生活のすべてに、身体が関係している。
だから、痛みを我慢して収入を得ることと、身体を守ることを、別々の問題として考えるべきではないのだと思う。
辞めたい仕事を今すぐ辞められなくてもいい。
ただし、無期限に我慢し続けるのではなく、
- 何ができたら勤務を減らせるのか
- どの状態になったら撤退できるのか
- 身体のどんな変化を危険信号とするのか
を決めておく。
今の仕事は、人生そのものではない。
次の働き方へ移るまで、自分を支えてくれている仮設の足場だ。
その足場を使いながら、身体を壊さず、少しずつ未来側へ移っていきたいと思う。