MidjourneyとFireflyを比較して分かったこと|ブログ画像は最高品質より安定性が大切だった

AIとWeb制作

ブログの記事に使う画像を作るために、MidjourneyとAdobe Fireflyを比較していた。

最初は、それほど迷うとは思っていなかった。

何枚か画像を作ってみて、きれいな方、使いやすい方を選べばいい。そう考えていた。

ところが実際に比較を始めると、短い時間の中で評価が何度も入れ替わった。

「やはりMidjourneyの方が高品質だ」と思った直後に、暗すぎる画像が続く。

「ブログにはFireflyの方が向いている」と思ってAdobeの契約を変更した直後に、Midjourneyから明るく魅力的な画像が出てくる。

自分でも少し笑ってしまうほど、判断が揺れた。

ただ、比較を続けたことで、単にどちらの画像が美しいかとは違う、実務上の大切な基準が見えてきた。

一枚の傑作だけでは、ブログ運営は続かない

Midjourneyは、うまくいった時の完成度が高い。

人物の表情、光の入り方、奥行き、映画のワンシーンのような空気感。画像を見た瞬間に「これはいい」と思えるものが出ることがある。

一方で、ブログ記事に使うには暗すぎたり、演出が強すぎたりすることも多かった。

雰囲気はあるけれど、記事一覧に並べると重たく見える。人物の感情が強すぎて、記事の内容よりも画像の物語が前へ出てしまう。

明るさを調整したり、トリミングしたりすれば使える場合もある。

しかし、画像そのものの方向性が記事と違っていると、修正では救えない。結局、もう一度生成することになる。

反対にFireflyは、強烈な一枚が出る頻度ではMidjourneyに負けることがある。

それでも、完全に使えない画像は比較的少なかった。

明るく、清潔感があり、記事タイトルを載せる余白も作りやすい。ブログの一覧画面に並べても、画像だけが過剰に主張しない。

最終的に採用しなかった画像でも、「これなら十分使える」と感じることが多かった。

ここで初めて、画像生成AIの価値は、最高得点だけで判断できないのだと気づいた。

不採用画像にも、制作時間は使われている

画像生成AIを比較する時、つい採用した画像だけを見てしまう。

どちらから良い画像が多く出たか。どちらの一枚が美しかったか。どちらが印象に残ったか。

しかし、実際のブログ制作では、不採用になった画像にも時間がかかっている。

プロンプトを入力する。

生成を待つ。

複数の候補を確認する。

記事との相性を考える。

使えなければ、条件を変えてもう一度生成する。

画像を一枚選ぶまでに再生成が何度も続けば、記事本文を書く時間まで削られていく。

一枚の傑作が出る可能性が高くても、その前に大量のハズレを確認しなければならないのであれば、日々の運用では負担になる。

逆に、毎回80点前後の画像が安定して出てくるなら、迷う時間は短くなる。

ブログを継続するうえでは、100点の一枚より、毎回制作を止めずに使える80点の方が価値を持つことがある。

数枚の印象では、道具の本当の姿は分からない

今回、最初の数枚だけを見て判断していたら、結論は何度も変わっていたと思う。

良い画像が続けば、そのサービスが圧倒的に優れているように感じる。

暗い画像が続けば、もう使えないと思ってしまう。

しかし、サンプル数を増やし、実際にどちらの画像を採用したか記録すると、少し違う景色が見えてきた。

さらに重要だったのは、採用数だけではなかった。

Midjourneyが採用された時でも、Firefly側の画像は十分使えることが多かった。

一方、Fireflyを採用した時のMidjourney画像には、候補として残すことも難しいものが目立った。

つまり、最高品質ではMidjourneyが勝つ場面がある。

しかし、最低品質を含めた振れ幅や、毎日の使いやすさではFireflyの方が安定していた。

これは、数枚を眺めただけでは分からなかったことだ。

判断が変わることは、優柔不断とは違う

短時間のうちに評価が何度も変わったため、「自分は判断がぶれているのではないか」と少し思った。

Adobeの契約を変更した直後にMidjourneyの良い画像が出た時は、判断を急いだようにも感じた。

けれど、今は少し違う見方をしている。

新しい情報が増えれば、判断が変わるのは自然なことだ。

最初の印象に固執して、都合の悪い結果を無視する方が危うい。

今回は、迷ったからこそ採用数を記録し、不採用画像まで見るようになった。

判断が揺れたこと自体が問題だったのではない。

何を基準に選ぶべきかが、まだ定まっていなかったのだと思う。

比較を続けたことで、自分が必要としているのは「最も美しい画像を作れる道具」ではなく、「毎日の制作を安定して支えてくれる道具」だと分かった。

AIツールは、評判ではなく自分の制作現場で選ぶ

画像生成AIには、それぞれ強みがある。

作品としての完成度を追求したい時には、Midjourneyが向いている場面もある。

明るく分かりやすいブログ画像を、Photoshopと連携しながら安定して作りたい時には、Fireflyが使いやすい。

だから、どちらが絶対的に優れているかを決める必要はない。

大切なのは、自分が何を作り、どの工程に時間を使い、何が原因で制作が止まっているのかを見ることだ。

世間で高く評価されている道具が、自分の仕事にも最適とは限らない。

一枚の画像を芸術作品として評価するのか。

毎日更新するブログの制作部品として評価するのか。

目的が変われば、選ぶ道具も変わる。

今回の比較を通じて、最高品質だけを追いかけなくてもいいのだと思えるようになった。

毎日使えて、迷いを増やさず、制作を前へ進めてくれる。

今の自分に必要なのは、そんな安定した道具なのだと思う。

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