最近、『ELDEN RING NIGHTREIGN』をソロで遊んでいる。
キャラクターは追跡者。さらに、最初から持っている大剣を使い続ける「初期大剣縛り」で攻略している。
この遊び方では、強い武器を拾って火力で押し切ることができない。そのぶん、ボスの攻撃をきちんと避けて、安全なところで反撃する技術がかなり重要になる。
最近の悩みは、ボス戦がなかなか安定しないことだ。
そこで考える。
「いったん『ELDEN RING』本編へ戻って練習した方がいいのではないか」
本編なら、似たボスや元になった敵とじっくり戦える。
理屈では、それが一番効率よく上達できそうに思える。
問題は、練習を始めるまでが大変なことだ。
練習したいだけなのに、準備が一つの攻略になる
本編で特定のボスを練習しようと思うと、すぐに戦えるとは限らない。
ボスがいる場所までストーリーを進めたり、練習に適した武器を用意したり、火力が高すぎるならステータスや装備を調整したりする必要がある。
場合によっては、倒してしまうと二度と戦えないボスもいる。
こちらとしては、
「この攻撃を避ける練習がしたい」
だけなのに、そのためにゲーム内でかなりの準備が必要になる。
練習環境を作ること自体が、もう一つの攻略になってしまう。
少し笑ってしまう。
上手くなるために練習したいのに、練習を始めるまでが大変なのだ。
NIGHTREIGNで直接戦う方が、本番には一番近い
それなら、NIGHTREIGNで直接練習すればいい。
こちらなら条件は完全に本番と同じだ。
いつもの追跡者。
いつもの初期大剣。
その日のレベル。
その日の武器強化状態。
ボスへ到達できれば、これ以上ない実戦練習になる。
ただし、こちらにも問題がある。
ボスと戦うためには、その前にファームしなければならない。
拠点を回り、レベルを上げ、初期大剣を強化し、時間内にボスまで到達する。
そこで負ければ、もう一度最初からだ。
たった数分のボス戦を練習するために、それまでの十数分、数十分を使うことになる。
つまり、
本編は練習環境を作るまでが重い。
NIGHTREIGNは練習機会を得るまでが重い。
どちらも一長一短なのだ。
「どこで練習するか」より「何を練習するか」
こう考えているうちに、少し整理できてきた。
毎回、本編へ戻る必要はない。
NIGHTREIGNで負けた原因が、
「レベルが低かった」
「武器強化が遅れた」
「ファームルートが悪かった」
というものなら、本編へ戻っても解決しない。
これはNIGHTREIGNの中でしか練習できない問題だからだ。
一方で、
「毎回同じ攻撃を食らう」
「ディレイのタイミングがどうしても分からない」
「どこまでが連撃なのか判断できない」
という状態なら、本編へ戻る価値が出てくる。
つまり、本編を使うのは、
ボス固有の課題がはっきり見えたときだけ。
このくらいでいいのかもしれない。
「倒す練習」ではなく「一つ直す練習」
以前の私は、練習するならそのボスを安定して倒せるところまでやりたいと思いがちだった。
でも、それでは練習そのものが大きなプロジェクトになる。
もっと小さく考えてもいい。
たとえば、
「この攻撃だけは避けられるようにする」
「この連撃の最後だけ覚える」
「反撃は一発までにする」
それだけを本編で練習する。
できるようになったら、すぐにNIGHTREIGNへ戻る。
そして本番で試す。
上手くいかなければ、また戻る。
この方が、目的がずっと明確だ。
NIGHTREIGNで問題を発見する。
本編でその一部分だけ修正する。
そしてまたNIGHTREIGNで確認する。
考えてみれば、Web制作のデバッグにも少し似ている。
システム全体を作り直すのではなく、問題が起きている箇所を切り分けて直す。
ゲームでも同じように考えればいいのかもしれない。
初期大剣縛りだからこそ、練習が蓄積する
ここで、初期大剣縛りの良さも改めて感じる。
毎回武器が変わる攻略なら、本編で練習しても、
「今日は武器が違うからタイミングが違う」
ということが起こる。
でも私は毎回、ほぼ同じ大剣を使う。
リーチも同じ。
攻撃速度も同じ。
反撃の感覚も同じ。
だから、一度身につけた技術が次の出撃にも残る。
この縛りは不利なだけではなく、練習成果を積み上げやすい遊び方でもある。
そう考えると、ボス戦が安定しないことも、単なる足止めには見えなくなってくる。
今はまだ、どの攻撃をどこで直せばいいのかを探している段階なのだ。
上達には、練習そのもの以外のコストもある
ゲームをしていると、ときどきこういうことに気づく。
上達するために必要なのは、練習時間だけではない。
練習できる場所まで行く時間。
適切な条件を用意する時間。
何が原因で失敗したのかを見つける時間。
そういう「練習の外側」にも、かなりの時間がかかる。
だから、練習量だけを増やせばいいとは限らない。
むしろ、
どの問題なら、どの練習環境を使うのか。
そこを決めた方が、結果的には早く上達できる。
今のところ私は、
基本はNIGHTREIGNで戦う。
同じ原因で何度も負けるようになったら、本編へ持ち帰る。
本編では、その問題だけを直す。
そんな使い分けが良さそうだと思っている。
本編で練習するためのセットアップが大変なのは、相変わらず面倒だけれど。
それでも、「全部練習し直さなくていい」と考えれば、少し気が楽になる。
上達とは、たくさん練習することだけではなく、直すべき場所を見つけて、そこだけを丁寧に直していくことなのかもしれない。