運営しているサーフィン情報サイトのリニューアルを進めている。トップページを見比べて、すぐ分かることがあった。
見た目は、これから使おうとしているWordPressテーマ「REHUB」より、これまでのテーマ「EVERY」のほうが好きだ。
それでも、トップだけEVERYを残すのは違う感じがした。
好きな顔と、探すための器が、同じ画面のなかで割れていた。
EVERYのトップのほうが好きだった

REHUBは検索に強い。サーフポイントを探す用途なら、そちらのほうが器が大きい。だから全面的に差し替える方向で進めてきた。
ただ、トップページだけを見ると話が変わる。EVERYのほうが、サイトの顔としてしっくりくる。写真の置き方や、最初に目に入る空気が、自分の好みに近い。
最初の仮説は、単純だった。トップは顔、中身は機能。分けて考えればいい、と。
波の予報をポイント紹介ページへ載せるなら、REHUBでなくてもEVERYでもできる。EVERYの検索も、カテゴリをしっかり分ければ閲覧性はそれほど低くない。機能の話だけなら、EVERYでも足りる部分は多い。
ここまで考えると、「トップだけEVERYを残せばいいのでは」という次の仮説が出てくる。中身はREHUB、顔だけEVERYのまま。技術的には成立する。ハイブリッドにすれば、好きも、検索も、両方残せるように見えた。
トップだけ残すと、また同じ割れになる

とはいえ、トップだけEVERYを残すのは違う感じがする。先日、「しっくりこない状態では作業が進まない」と言って、EVERYをREHUBへ置き換えると決めた。そのときの割れと、同じ形だと思った。
見た目が好きなものと、サイト全体の器が、また二つに割れる。トップと中身でテーマが違うサイトは、自分でも説明しにくい。入口と中が別物に見えるはずだ。
うまくいかないのは、機能が足りないからではなかった。足りるのに、割れが残ることのほうだった。好きなトップを残すほど、差し替えた理由が薄くなる。差し替えた理由を守るほど、好きなトップが置けなくなる。
リニューアルで本当に難しいのは、きれいな画面を先に作ることではない。何を入口にして、何を別の場所へ預けるかだと思う。その整理は、以前の店舗サイトでも先に必要だった。
全国検索と、買った理由のほうが重かった

迷いは残っている。EVERYの検索が使えないわけではない。カテゴリを切れば読める、という感覚は今もある。それでも、全国のサーフポイントを載せるなら、REHUBに軍配が上がる。
このサイトは、もともと辞典ではなく「今日どこへ行くか」を考える場所にしたかった。地域を広げていくなら、探すための器は最初から大きい方がいい。
REHUBは高額なテーマだ。せっかく買ったので使いたい。このサイトのために買ったようなものだ。別の検索サイトでも活きてはいるけれど、本命はこちらだった。高いテーマを買って、トップの好みだけでEVERYを残す理由が、だんだん薄くなっていった。
以前、このブログでも高いテーマを入れて、その理由を残している。デザインが好きだから買った、ではなかった。買う理由と、実際に任せる仕事がずれると、あとから割れが出る。
トップは探す入口。共感は、別のページで呼べばいい

いまのところの整理は、こうだ。トップページは、REHUBのシンプルに検索させる形式でもまぁ良い。ブランディングは、開発ブログなど他のページを書けば共感を呼べる。トップにブランディング画像がある必要はない。
「まぁ良い」は、好きを捨てた、という感じではない。トップに何を任せるかを付け替えた、に近い。入口は探すこと。好きな見た目や、サイトへの共感は、他のページに置けば足りる。ヒーロー画像がなくても、探す場所としては成立する。
開発ブログを書けば、なぜこのサイトを作っているのか、どこで迷ったのかはそちらで伝えられる。トップで全部やろうとすると、探す入口が薄くなる。共感を捨てるのではなく、置く場所を変える、という整理だ。少なくとも、今の自分にはそう見える。
予想と違ったのは、トップをきれいにすればサイトの顔になる、と思っていたところだ。今はむしろ、トップが検索だと分かれば、顔としては足りるのではないかと思っている。
まだ本番は切り替えていない。この整理が正しいのかも、触り続けてみないと分からない。検索だけのトップを見て、自分でも寂しいと感じるかもしれない。次に試したいのは、検索を顔にしたトップを実際に置いて、自分でも迷わずポイントへ入れるかどうかだ。好みは残っている。残したまま、入口の役割だけ先に決めておきたい。


