MidjourneyとFireflyを実際の記事で比較してみた
ブログ記事のアイキャッチ画像を作りながら、MidjourneyとAdobe Fireflyのどちらが実務に向いているのか比較している。
単純に同じプロンプトを入れて画質を眺めるのではなく、実際の記事に使う画像を両方で生成し、最終的にどちらを採用したかを記録した。
現時点での採用数は、次のようになった。
- Midjourney:9枚
- Firefly側:12枚
- Geminiモデル:1枚
- Fireflyモデル:11枚
合計21枚なので、まだ大規模な検証とは言えない。
それでも、画像を一枚ずつ見比べているうちに、単なる採用数以上に大きな違いが見えてきた。
それは、
Midjourneyは当たると強いが、外れた時にはまったく使えない画像になりやすい
ということだった。
Midjourneyは「最高点」が高い
Midjourneyで良い画像が出た時は、確かに完成度が高い。
人物の表情が自然で、背景にも奥行きがある。光の入り方や構図にも雰囲気があり、画像単体で見た時の印象はFireflyより強いことがある。
実際、Midjourneyを採用した9枚の中には、Fireflyより明らかに魅力的だと感じた画像もあった。
ブログの記事内容にぴったり合い、細かな修正をしなくても、そのまま使えそうな画像が突然出てくる。
そういう時は、
「やはりMidjourneyの方が高品質なのではないか」
と思う。
しかし、問題はそこだけではなかった。
外れた時に、修正では救えないことが多い
Midjourneyが選ばれなかった時の画像を見ると、明確な外れが目立った。
全体が暗すぎる。
人物の雰囲気が記事と合わない。
必要以上に映画的になっている。
構図が大きくずれている。
記事の内容より、画像の演出が前に出ている。
少し明るさを調整したり、トリミングしたりすれば使えるという範囲ではない。
もう一度最初から生成し直した方が早い。
つまりMidjourneyは、最高点は高いが、結果の振れ幅も大きいように感じた。
当たりを引いた時はうれしい。
しかし外れた時には、画像を選ぶ時間も、生成を待つ時間も、そのまま失われてしまう。
Fireflyは負けた画像でも使えることが多い
一方、Fireflyの画像は、Midjourneyに最終採用で負けた場合でも、完全な失敗には見えないことが多かった。
今回はMidjourneyの方が少し良かった。
人物の表情で負けた。
背景の雰囲気で負けた。
その程度の差であり、Fireflyの画像も十分に記事へ使える品質を保っている。
別の記事なら使えそうな画像もある。少し構図を調整したり、文字を載せたりすれば、そのまま公開しても大きな違和感はない。
反対に、Fireflyが採用された時のMidjourneyを見ると、
比較して負けたというより、そもそも候補に残らなかった
と感じる画像が多かった。
この違いは、採用数だけを見ていた時には分からなかった。
Midjourneyが9枚、Firefly側が12枚という数字だけなら、まだ僅差に見える。
しかし、使えなかった画像の状態まで含めると、Fireflyの方が安定して一定水準を超えているように感じる。
ブログ運営では最高点より平均点が重要
画像作品を一枚だけ作るなら、最高到達点の高いサービスを選ぶ意味がある。
時間をかけて何度も生成し、その中から一番良い画像を選べばいい。
しかし、ブログ運営では事情が違う。
記事を書くたびに画像が必要になる。複数のサイトを運営していれば、作る枚数はさらに増える。
毎回、一枚の傑作が出るまで生成を繰り返すわけにはいかない。
必要なのは、
- 毎回ある程度使える
- 大きく外れにくい
- 修正の手間が少ない
- 判断に迷う時間が短い
- 記事公開の流れを止めない
という安定性だ。
この条件で考えると、最高点が高いことより、平均点が高いことの方が重要になる。
ブログ画像における品質とは、単なる美しさではない。
限られた時間の中で、公開可能な画像を安定して出せること
も含めて品質なのだと思う。
不採用画像にもコストがかかっている
画像生成AIを比較する時、採用された画像だけを見てしまいがちだ。
けれど実際には、不採用になった画像にも時間がかかっている。
プロンプトを入力する。
生成を待つ。
複数の候補を確認する。
記事に合うか考える。
使えなければ再生成する。
一回の外れは数分でも、記事を何十本も作れば大きな差になる。
そのため、実務で見るべきなのは採用率だけではない。
完全な外れがどれくらい少ないか
も重要な判断材料になる。
Fireflyは常に一番良い画像を出すわけではない。
しかし、最低限使える画像を安定して出してくれる。
この安心感は、大量の記事画像を作る環境ではかなり大きい。
自分の用途ではFireflyが主力になりそうだ
今回の比較から、現時点ではFireflyを主力にするのが自然だと感じている。
Midjourneyの画像が優れている時があることは事実だ。
ただ、その高い最高点を得るために、何度も大きな外れを引くのであれば、日常的なブログ制作には少し扱いにくい。
Fireflyなら、少なくとも公開できる水準の画像が出る可能性が高い。
Adobe製品との連携もあり、明るさ調整、トリミング、文字入れ、Web用の書き出しまで一つの環境で進められる。
最も美しい画像を作る道具ではなく、
毎日の制作を止めずに支えてくれる道具
を選ぶ。
今回の比較で見つけたのは、どちらが絶対的に優れているかという答えではない。
自分の仕事では、最高点より平均点を優先した方がいいということだった。
画像生成AIの価値は、一枚の傑作ではなく、使える画像を何枚安定して作れるかで決まる。
今の自分に必要なのは、その安定性なのだと思う。